母を交通事故で亡くした子猿、しがみついて離れず(ポルトガル)<動画あり>

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2023年01月05日 10:11  Techinsight Japan

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保護された子猿(画像は『Metrópoles 2022年12月31日付「Vídeo: filhote de macaco que viu mãe morta recebe cuidados veterinários」(Divulgação / PMDF)』のスクリーンショット)
ポルトガル北西部ポルトにある公園内で昨年12月30日、血を流して動かなくなった母猿に必死にしがみつく子猿の姿が目撃され、多くの人の涙を誘っている。母猿は道路を渡ろうとして車に轢かれ、亡くなってしまったという。『The Daily Star』などが伝えている。

【この記事の動画を見る】

ポルトガル、ポルトにある市立の「シダーデ・ド・ポルト公園(Parque da Cidade)」内で先月30日午後、道路を渡ろうとした母猿が車に轢かれて死亡する事故が発生した。

公園は当時、多くの人で賑わっており、人々は血だまりの上で動かなくなった母猿に子猿が寄り添う姿を目の当たりにして心を痛めた。そうして現場には警備員が駆け付け、人々が親子に近づかないように円錐形のコーンを設置、警察官の到着を待った。

ところがやって来た警察官が母猿の死骸を回収しようとしたところ、子猿は母猿の背中にしがみついて離れようとせず、当時の様子は動画に収められるとSNSで拡散した。

動画では、警察官の1人が子猿の尻尾と背中を掴んで引っ張り、地面に横たわる母猿から離そうとしているのが見て取れる。

しかし子猿は必死に母猿にしがみついており、もう1人の警察官が捕獲棒を使って母猿の尻尾を掴んで持ち上げている。それでも子猿は手を離そうとはせず、結局警察官2人がかりで2匹一緒にその場から連れ出した。

子猿はその後、タグアティンガにある公立の動物病院に搬送されて検査を受け、怪我をしていないことが確認された。病院で獣医に抱っこされた子猿は母を呼んでいるのか悲痛な鳴き声を上げていたそうで、今後は心のケアが必要だろうということだ。


ちなみに母猿をはねた車は今も特定できておらず、事故後の現場の様子を捉えた動画には「胸が締め付けられる思い」「かわいそうに」「車を運転していた人は気が付かなかったのだろうか」「なんてことだろう」「これはトラウマになりそう」「母猿は残念だったけど、子猿が無事でよかった」「しっかりケアをしてあげて欲しい」といったコメントが寄せられた。


なお過去には南アフリカ共和国の私営動物保護区で、ライオンにくわえられ息絶えた母親にしがみつく子猿の姿が捉えられ「自然は残酷」と注目された。親子はその後、ライオンの餌食になったという。



画像は『Metrópoles 2022年12月31日付「Vídeo: filhote de macaco que viu mãe morta recebe cuidados veterinários」(Divulgação / PMDF)、2022年12月30日付「Vídeo: filhote de macaco se agarra ao corpo da mãe, morta atropelada no DF」(Divulgação/PMDF)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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