”MNM”が揃って出場も…PSGはレンヌの堅守崩せず完封負け、2位RCランスとの勝ち点差は「3」に

　リーグ・アン第19節が15日に行われ、レンヌとパリ・サンジェルマン（PSG）が対戦した。

　リーグ・アンで首位を走るPSGが5位レンヌのホームに乗り込んでの一戦。前節アンジェ戦に続く連勝を目指すPSGは、リオネル・メッシ、ネイマール、ウーゴ・エキティケの3人が前線を形成。そのほか、セルヒオ・ラモスやヴィティーニャ、フアン・ベルナトらがスタメンに名を連ねている。キリアン・エンバペはベンチからのスタートとなった。

　試合は序盤からPSGがボールを保持する展開に。前線に入るネイマールとメッシが自由に動き回り、中盤の低い位置で起点を作るが、なかなかボックス内に侵入できず、シュートまで持ち込めない展開が続く。対するレンヌは最前線に入るアルノー・カリムエンドを起点にシュートチャンスをうかがっていく。28分、右サイドからのクロスにゴール前のカリムエンドが合わせたが、枠を捉えたシュートはPSGのGKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれた。

　38分には再びレンヌにチャンス。アミーヌ・グイリがボックス手前からミドルシュートを放ったが、こちらもGKドンナルンマがしっかりとセーブした。対するPSGは41分、中盤での細かいパス交換から左サイドを突破し、最後はクロスのこぼれ球に反応したヴィティーニャがシュートを放ったが、相手DFのブロックに阻まれ枠を捉えられず。

　43分にはネイマールのパスを受けてボックス内に侵入したベルナトがゴール前に折り返し、中央でメッシがシュートを放ったが、こちらもレンヌDFのブロックに阻まれゴールとはならなかった。前半はこのままスコアレスで終了した。

　48分、敵陣ボックス手前でボールを受けたヴィティーニャがボックス内右へ浮き球のパスを供給。最終ラインから上がっていたセルヒオ・ラモスがゴール前に折り返し、ダニーロ・ペレイラが頭で合わせたが、枠を捉えたシュートはレンヌのGKスティーヴ・マンダンダにセーブされた。56分にはレンヌにチャンス。敵陣でFKを獲得すると、ロヴロ・マイェルが左足で直接狙ったが、強烈なシュートはGKドンナルンマの好セーブに阻まれた。

　先制点が欲しいPSGは55分過ぎにアクラフ・ハキミとエンバペを投入し、状況の打開を図る。65分、ついに試合の均衡が破れる。敵陣左サイドで細かくパスを繋ぐと、マイェルのスルーパスに抜け出したアドリエン・トリュフォーがタッチライン際で粘りマイナス方向へ折り返す。待ち構えていたアマリ・トラオレが左足でゴール右隅に流し込みネットを揺らした。ホームのレンヌが先制に成功する。

　69分、PSGに決定機が訪れる。中盤に下がってボールを受けたメッシが相手DFラインの背後にロングフィードを供給。ボックス内に抜け出したエンバペがワントラップから右足を振り抜いたが、シュートは枠の上へ外れ同点弾とはならなかった。80分、右サイドを突破したエンバペがゴール前に折り返し、ファーサイドのベルナトがワントラップから左足を振り抜いたが、シュートはGKマンダンダの好セーブに阻まれた。

　その後もボール保持率を高めレンヌを押し込むPSGだが、レンヌの集中した守備に苦戦し、なかなかシュートまで持ち込むことができない。試合はこのまま1−0で終了しレンヌがリーグ戦2試合ぶりの勝利を手にした。一方、PSGは今シーズンのリーグ戦2敗目となっている。
　
　次節、レンヌは27日にアウェイでロリアンと、PSGは29日にホームでスタッド・ランスと対戦する。

【スコア】
レンヌ　1−0　パリ・サンジェルマン

【得点者】
1−0　65分　アマリ・トラオレ（レンヌ）