9季ぶりの“シーズンダブル”達成! アーセナルのアルテタ監督「この試合に勝つことは…」

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2023年01月16日 14:24  サッカーキング

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アルテタ監督がトッテナム戦を振り返った [写真]=Getty Images
 プレミアリーグ第20節が15日に行われ、アーセナルが敵地でトッテナムを2−0で下した。試合後、アーセナルのクラブ公式HPがミケル・アルテタ監督のコメントを伝えている。

 試合は序盤からアーセナルのペースで進む。14分にはイングランド代表MFブカヨ・サカの放った一撃がディフレクションして相手のオウンゴールを誘い、先制に成功した。続く36分にはペナルティエリア手前でボールを受けたノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアが左足を振り抜き、強烈な一撃で追加点を記録。2点をリードして折り返した後半には押し込まれる時間帯もあったが、最後まで失点を許さず、2−0で勝利を飾った。

 試合後、アルテタ監督は「非常に嬉しいと思った理由は2つある」とコメント。「1つ目はチームの姿勢だ。勇気、決意、そしてクオリティを兼ね備えたチームであることを証明し、今日ここに来て試合に勝つことを本当に望んでいたことが伝わってきた。2つ目は、我々が持つ特権についてだ。我々の仕事は多くの人々を幸せにすることができる。このような機会を与えられたら、それを実現するために努力しなければならない。だからこそ、ファンと勝利を分かち合える喜びは非常に大きなものなんだ。我々が行う全てのこと、全ての苦しみ、全ての労働時間は、このような瞬間を迎えた時にとても大きな意味を持つ」と続けた。

 また、アルテタ監督は試合後の選手たちの様子にも言及。「ドレッシングルームに入ると、喜びとチームの一体感が伝わってきて、彼らにとってこの勝利がどれほどの意味を持っていたのが伝わってきた」と明かすと、「ここでどのようにプレーし、振る舞い、そして共存したのか。我々の持つ団結力が生み出した特別な瞬間を忘れてはいけない。明日からも全く同じように、この調子を維持し続けないと意味がないんだ」と語っている。

 アーセナルが“宿敵”とのノースロンドン・ダービーで“シーズンダブル”(リーグ戦ホームとアウェイの対戦で共に勝利)を達成するのは、アルテタ監督が選手として在籍していた2013−14シーズン以来9シーズンぶりのこと。以降はトッテナムの本拠地で勝てていなかった。「心理的、感情的な部分では勝ち点3以上の価値がある」と話したアルテタ監督は「この2つのクラブには大きな歴史があり、この試合に勝つことは我々アーセナルにかかわる全ての人々にとって大きな意味がある。だからこそ感情的な勝利と言えるだろう」と、“鬼門”での勝利を喜んだ。

 この日の勝利で、プレミアリーグで首位を走るアーセナルは2位につけているマンチェスター・Cとの勝ち点差を「8」に広げた。現実的にも19シーズンぶりの優勝が狙える位置につけているが、アルテタ監督は「素晴らしい順位にいることは確かだ。だが、1つ1つの瞬間を楽しみ、集中し続けなければならない」と気を引き締める。2016−17シーズン以降の優勝ラインは1シーズンを除いて勝ち点「90」超えとなっているが、優勝のために求められる“基準”はアルテタ監督も同じ認識を持っているようだ。

「100%そうだ(勝ち点『90』以上が求められる)。だが、あまり計算をしたくはない。今求められているのは、この後のマンチェスター・U戦に向けた準備を続け、再び勝ち点『3』を獲得し、勝利に値する良いプレーをすることだ。最終的に必要な勝ち点について頻繁に聞かれるが、ここ4、5シーズンはそうだったのだから、ほぼ完璧なものを要求されるだろう」
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