妊娠24週で誕生、笑顔輝く脳性麻痺の5歳息子に母「奇跡は起こる」(米)<動画あり>

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2023年01月17日 22:31  Techinsight Japan

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ダイヤモンドのような笑顔の男児と母(画像は『Savy Jane O’Malley 2021年7月23日付TikTok「There is room for improvement with our TikTok dances」』のスクリーンショット)
妊娠24週で双子を出産し、数々の体験を乗り越えてきた3児の母のSNS投稿に注目が集まっている。5歳になった双子兄弟のうち1人は脳に損傷を負い脳性麻痺を発症、普通よりも成長はゆっくりだが、ダイヤモンドのように輝く笑顔で人々に希望や勇気を与えているという。

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米ワシントン州ピアース郡ユニバーシティプレースに住むサヴァンナ・ジェーン・オマリーさん(Savannah Jane O’Malley、以下サヴィーさん)は2017年7月、通常よりも3か月半早く、妊娠24週で双子を出産した。

ロックラン君(Lochlan)とレックス君(Lex)と名付けられた兄弟の出生体重は約737グラムと超低出生体重児で、誕生後はすぐに新生児集中治療室に運ばれると監視下に置かれた。2人とも脳出血を起こして心臓に疾患を抱えており、まずはレックス君の体重が900グラムを超えた時点で最初の心臓の手術を、脳の出血が酷かったロックラン君は生後4週間で脳手術を受けた。

サヴィーさんは当時のことを「レックスの手術は成功したわ。でもロックランは手術後に再び脳出血を起こし、脳に損傷を受けてしまったの。それを聞いた私は酷く落ち込んだものよ」と振り返る。しかしサヴィーさんがどんなに打ちのめされようと、兄弟は決して“生きること”を諦めなかったそうで、生後40日で人工呼吸器が外された。


ところがホッとしたのも束の間、術後の合併症に苦しんでいたロックラン君の容体が急速に悪化、生後57日目で2度目の脳手術を受けた。そしてこの手術が成功し、ロックラン君は体重約1360グラムに成長したが、今度はレックス君がヘルニアの手術を受けるなど苦難は続いた。


サヴィーさんは「レックスの手術が終わるとやっと、2人の容体が落ち着いたの。そしてロックランが生後96日で、レックスが生後101日で退院、私たちはやっと帰宅することができたのよ」と明かすと、「2人は本当にたくましかった」と述べてこう続けた。

「あの子たちの誕生直後は、生き延びるかどうかさえ分からなかった。不安で怖くて仕方なく、まるで世界最高峰の山、エベレストに挑戦しているかのようだった。」

「でもどんなにつらくても、2人が希望を捨てることはなかったの。そうしてあの子たちが私の希望になったわ。奇跡は起きるのよ! 奇跡は起きるの!」


なおサヴィーさんはSNSに双子の病気との闘い、母親としての苦しみ、入院後の家族の様子などを投稿し、自身の率直な気持ちを綴ってきた。「少しでも自分が楽になれば」と始めたことだが、投稿は同じような病気と闘う人々に希望や勇気を与えて人気となり、現在TikTokのフォロワーは48万5千人を超えている。また本の執筆も手掛けており、運動の発達に遅れがみられるロックラン君の成長の過程を収めた動画は今月16日、『Good News Correspondent』で取り上げられて注目を浴びた。


脳性麻痺のロックラン君は医師に「この子の将来はどうなるか分からない」と言われたそうだが、2歳半で初めてハイハイをし、5歳の誕生日前に初めて歩行器なしで一歩を踏み出しており、今は数歩だが自分の力で歩くことができるという。


そんなロックラン君を温かく見守るサヴィーさんは「発達遅延をあたかも悪いことのように言う人がいるけど、息子のように時間がかかってもいいと思う」と述べ、こんな言葉を残している。

「私はいつも、景色が良い道(シーニック・ルート)を眺めながら、ちょっと遠まわりするのが好きなの。発達遅延という言い回しをいっそのこと、“シーニック・ルート”に変えてみたらどうかしら?」

そしていつも輝く笑顔を見せるロックラン君には、次のようなコメントが寄せられている。

「なんてハッピーな子! 家族も喜びであふれている。」
「この子のダイヤモンドのような笑顔が全てを物語っている。彼はファイターだ!」
「この子は美しい。家族の愛と忍耐も素晴らしい。」
「小さな戦士だ!」
「誇りに思うよ。」
「この子から希望をもらったよ。」
「涙なしでは見られなかった!」
「双子の兄弟の強い絆を感じるよ!」
「急ぐ必要なんて全くない。自分のペースで進めばいい。周りの景色をじっくり楽しもうじゃないか。」
「私も脳性麻痺で、君は私とよく似ているんだ。君のママと兄弟に誓うよ。『君はどんなことだって達成できる』とね。そのまま突き進むことだ!」



画像は『Savy Jane O’Malley 2021年7月23日付TikTok「There is room for improvement with our TikTok dances」、2022年9月8日付TikTok「Sometimes, I find myself wondering what the heck」、2022年8月26日付TikTok「Sometimes things don’t go like they are supposed」、2022年7月26日付TikTok「Replying to @katemplet198884」、2022年6月25日付TikTok「Miracles can happen」、2022年7月21日付TikTok「Replying to @kcchey」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

このニュースに関するつぶやき

  • 2人ともお母さんのたくましさを受け継いだんだろうな。そして、ケアする人達みんなで起こした奇跡。 早くワシントン州に春が訪れますように。
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