“切り札”セバージョスが救世主に！…レアル、2点差を逆転してビジャレアルを破りベスト8進出

　スペイン国王杯（コパ・デル・レイ）ラウンド16が行われ、ビジャレアルとレアル・マドリードが対戦した。

　7日にラ・リーガ第16節で対戦した際は、2−1でホームのビジャレアルが勝利したこのカード。この日はカップ戦での対戦となったが、上位陣同士の対決とあって互いにリーグ戦から大きくはメンバーを変更せず、主力を起用して準々決勝進出をかけた一戦に臨んだ。

　試合は開始4分にさっそく動きを見せる。ビジャレアルは高い位置でのスローインからジェラール・モレノが起点になると、落としたボールをエティエンヌ・キャプーが拾って豪快に右足を振り抜く。強烈なシュートがサイドネットに突き刺さり、早くもリードを手にする。さらに42分には、ジェレミー・ピノとのパス交換からG・モレノがラストパスを送ると、これに反応したサムエル・チェクウェゼが冷静なフィニッシュで、前半のうちにその差を2点に広げる。

　反撃に出たいレアル・マドリードは、56分にマルコ・アセンシオとダニ・セバージョスを同時投入。すると、この交代策が功を奏することとなる。直後の57分、中盤でセバージョスがボールを奪うと、味方とのパス交換からセバージョスがスルーパスを送る。これを最後はヴィニシウス・ジュニオールが決めて、レアルがまずは1点を返す。

　続く69分には、再びセバージョスが右足のクロスでチャンスメイクすると、これをカリム・ベンゼマが頭で狙う。シュートはGKに防がれたものの、そのこぼれ球をエデル・ミリトンが押し込み、ついにレアルが同点に追いつく。そして迎えた86分、裏に抜け出したアセンシオが起点になると、マイナスで待ち構えるセバージョスに折り返し。これをセバージョスが右足のダイレクトで見事に叩き、ビジャレアルゴールを揺らして逆転に成功した。

　試合はこのまま終了。後半に2点差をひっくり返し、さすがの勝負強さを発揮したレアル・マドリードが準々決勝への進出を決めた。

　なお、準々決勝の対戦カードを決める抽選会は20日に行われる。

【スコア】
ビジャレアル　2−3　レアル・マドリード

【得点者】
1−0　4分　エティエンヌ・キャプー（ビジャレアル）
2−0　42分　サムエル・チェクウェゼ（ビジャレアル）
2−1　57分　ヴィニシウス・ジュニオール（レアル・マドリード）
2−2　69分　エデル・ミリトン（レアル・マドリード）
2−3　86分　ダニ・セバージョス（レアル・マドリード）