朝マックの袋から複数の札束　返却の謝礼は「マクドナルド1か月間無料」と200ドル（米）＜動画あり＞

先日、アメリカ在住の男性がドライブスルーで朝マックを購入し受け取った袋を開けてみると中には商品がなく、代わりにチャック付ビニール袋に入れられた複数の札束が入っていた。5000ドル（約64万円）近い金額の札束に困惑した男性だったが、すぐに店舗へ返しに行くとお礼に1か月間マクドナルドを無料で利用できる権利と200ドル（約2万5千円）の謝礼金を手にすることができた。男性が「良いことをしよう」と一連のストーリーをTikTokで報告すると大きな話題を呼び、男性の行動には称賛の声が届いている。米メディア『New York Post』などが伝えた。

米インディアナ州在住のヨシヤ・バルガスさん（Josiah Vargas）は先日、朝ごはんを食べようと近くのマクドナルド店舗を車で訪れ、ドライブスルーでソーセージマックマフィンを注文した。お金を払って商品の入ったレジ袋を受け取りその場を後にしたヨシヤさんだったが、いざ食べようと袋を開けて異変に気付いた。

袋の中には注文したはずのソーセージマックマフィンは入っておらず、その代わりにいくつもの札束が入っていたのだ。突然多くの札束を目の前にしたヨシヤさんは困惑しながらも、当時の様子をカメラに収めていた。その映像には商品が入っているはずの袋の中を覗くとチャック付ビニール袋に小分けにされた札束が映っており、ヨシヤさんは「これは何だ？　なぜ現金を手渡されたんだ？」とコメントし混乱している様子がうかがえる。

その後、ヨシヤさんは「お店に返しにいかないと。僕は良い人だからね、たぶん」と話し、受け取った現金を返しに店へ向かった。「なぜこんなことをするんだ。僕がどれだけこのお金を欲しいと思っているんだ」と呟きながらも店内カウンターに向かったヨシヤさんは、「マネーロンダリングでもしているのかい？」と冗談を言いながら現金の入った袋を店員に手渡した。当時の様子もカメラに収められており、店員らの顔は映っていないものの「オーマイガー」と連呼して安堵している声が聞こえ、店員の1人は「ハグさせて」と強い感謝の気持ちを見せた。ヨシヤさんが誤って受け取った金額は約5000ドル（約64万円）だったと言い、なぜこのまとまったお金がヨシヤさんの手に渡ってしまったのか詳細は明らかになっていない。

お金を返して車に戻って来たヨシヤさんは、「1か月間マクドナルドが無料になるみたいだ」と笑顔で報告した。さらには車で移動していたヨシヤさんのもとに同店舗から連絡が入り、200ドル（約2万5千円）の謝礼金をヨシヤさんに渡すことを決めたという。

ヨシヤさんは「良いことをしよう。5000ドルを返せば、200ドルと1か月マクドナルドが無料になるよ」とコメントして締めくくり、この動画を自身のTikTokアカウントに投稿した。するとこれまでに再生回数が220万回を超えるほどの反響を呼んだ。コメント欄には「君の行動のおかげでスタッフは仕事を辞めなくて済んだね」「あなたは正しいことをした。素晴らしいよ！」「親御さんは良い子育てをしたね」など絶賛の声が届いている。

この一件を受けて米メディア『New York Post』がマクドナルドにコメントを求めたが、回答は報道されていない。また動画にはレジ袋が映っており、受け取ったヨシヤさんや手渡したスタッフはその中身の違いに違和感を抱きそうなものだが、なぜその場で気付かなかったのかなど多くの疑問が残る。このような事実から、コメント欄には「売り上げを管理する人は決まっているはずだし、普通は閉店後か24時間営業なら一番遅いシフトが終わった人や管理職が帰る前に銀行へ預けにいくと思うけど」とフェイクを疑う声が届いていた。

なお昨年9月には米ジョージア州で、購入したKFCの商品に7万円以上の現金が紛れていたという類似のケースが発生している。



画像は『Josiah Vargas　2023年1月16日付TikTok「＃fyp ＃mcdonalds ＃deposit ＃dogoodthings」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）