最上級レベルのおもてなしができるCA求む Netflixが客室乗務員を募集中(米)

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2023年01月24日 11:51  Techinsight Japan

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Netflix社用機での仕事内容とは?(画像は『Paddle Your Own Kanoo 2023年1月16日付「Netflix is On The Hunt For Flight Attendants to Work On a Fleet of Private Jets Owned By The Streaming Giant」』のスクリーンショット)
動画配信大手のNetflixが、このほど社用機に乗務するキャビンアテンダントの求人広告を自社サイトに掲載した。経歴、スキル、経験などを考慮の上としながらも、年収60,000ドル(約780万円)から385,000ドル(約5千万円)を稼ぐことができるとし、米IT大手の人員削減ニュースが相次ぐ中での破格の求人が話題になっている。航空業界ニュースサイト『Simple Flying』、経済ニュースメディア『CNBC』などが伝えた。

会計ソフトウェア企業「インテュイット社」のデータによると、米国のキャビンアテンダントの平均年収は37,500ドル(約490万円)という。それを大幅に上回る報酬には、いったいどんな業務が含まれるのだろう。

求人情報によるとNetflixは、自社がチャーターする中型プライベートジェットに乗務するキャビンアテンダントを募集している。

近年、米国企業の出張にプライベートジェットの利用が急増しているが、Netflix社は自社の上級幹部、従業員、撮影クルーや顧客など関係者の出張などの手配を行う「旅行・交通チーム」内に航空部門を置き、アウトソーシングではなく正社員のパイロットや整備士、キャビンアテンダントを配している。

新しいアテンダントは、飛行前の機内点検や安全ブリーフィングなどの客室乗務員の標準的な職務に加えて、地上勤務日には米カリフォルニア州サンノゼの格納庫で倉庫の維持管理も担当する。飛行前の在庫物資の調達作業や、必要に応じて荷物の積み込みを手伝うことも業務に含まれる。ほかにも、次のような採用条件がある。

・職務遂行時は常に、Netflix航空部門を代表する者としてプロ意識をもって行動できる人
・FAA(米国連邦航空局)認定の訓練を受けている人
・国内外の旅行を含むさまざまな勤務スケジュールに柔軟に対応できること。週末や祝日の勤務あり。旅行日程の延長あり。長時間立っていられる人
・チーム内で成果を上げることができる人。指示がなくとも自主的に判断でき、分別があり、優れた顧客サービスを提供できる人

勤務先は本社所在地であるカリフォルニア州ロス・ガトスに近いサンノゼ国際空港になるが、ハリウッドに最も近く、Netflixの格納庫もある同州バーバンクでの会議に出席する業務もあるという。

「Netflixの航空部門は、安全で秘密を厳守する優れた航空輸送を(社用機の搭乗者へ)提供しています。最高の人材と最高の機材、実現できる最上級レベルの顧客サービスで、最高に素晴らしい空の旅を体験していただくことが我々の目標です。」
「必要に応じて、(ビジネスジェットの)ガルフストリームG550の旅行もサポートしていただきます。」

航空ジャーナリストのマテウス・マシュンスキ氏(Mateusz Maszczynski)は、Netflixでは飛行機移動が必要な上級幹部のためにプライベートジェットを数機、社用機としてチャーターしていることをキャビンアテンダント情報サイト『Paddle your own Kanoo』で述べている。なかでも4,100万ドル(約53億円)の費用がかかる最新モデルのG550は、最大19人乗りで、快適なリクライニングシートとフルサイズのベッドが装備されているそうだ。

航空業界ニュースサイト『Simple Flying』によると、“N533GV”の登録記号を持つNetflixのG550はセレブを乗せて航行することで知られ、パパラッチたちはこの登録記号を世界中で追跡して、どの俳優や女優が乗っているか推測しているという。昨年12月には羽田空港で誘導路を移動しているN533GVが目撃され、航空ファンがSNSに投稿していた。

Netflixのオリジナルドラマのなかでも記録的なヒット作『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の撮影スタジオは、マドリード、ソウル、東京をはじめ世界中に30拠点があると経済ニュースメディア『CNBC』が伝えている。採用後は豪華なプライベートジェットに乗って、世界各地の拠点へ向かう重役やセレブに格別なおもてなしを提供する仕事に就くのだろう。

なお今回の求人募集について、SNSでは友人の名前をタグ付けして「応募してみたら?」と勧めるコメントなどで溢れかえっている。

「ジェシカ、一緒にやらない?」「私も考えているところ!!」
「いま応募してきたよ」
「(年収)385,000ドルもらうためには、どんな仕事をするのかな」
「ネットフリックス・アンド・チル(アメリカのネットスラングで、イチャイチャするの意)するんじゃないの?(笑)」
「実際はいくら貰えるのか、期待するほどじゃないと思うよ」
「フライトナースも募集してくれたら、私、絶対応募するのに」
「やりたいけど、カリフォルニア州には引っ越せないし…」
「Netflixのサブスクリプション料金が上がったのって、これのせい?」
「整備士も募集していたよ」

画像は『Paddle Your Own Kanoo 2023年1月16日付「Netflix is On The Hunt For Flight Attendants to Work On a Fleet of Private Jets Owned By The Streaming Giant」』『Netflix Jobs 「Flight Attendant」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)

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