虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合が推進する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(以下、ステーションタワー)が、2023年秋に開業する。同年7月の竣工を予定。商業空間にはベイクルーズの新業態で、エリア初の大型セレクトショップとなる「BAYCREW’S STORE TOKYO(仮称)」など約80店舗が出店する。
ステーションタワーは高さ約266mで、地上49階、地下4階で構成。延床面積は約23万6640平方メートルで、デザインは国際的建築設計集団OMAの重松象平が手掛ける。56年ぶりに新たな駅として誕生する日比谷線虎ノ門ヒルズ駅と一体的に開発され、駅と街の一体的な開発によって虎ノ門ヒルズの交通結節機能を強化。約2000平方メートルの地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」を創出し、国道1号線の桜田通り上には「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」を整備する。
最上部には、ホール、ギャラリー、プール、レストランなどを有する新たな情報発信拠点「TOKYONODE」をオープン。メインホールや3つのギャラリーなどは、単体としてだけではなく、連結した回遊型の会場として利用で、4つの飲食施設はケータリングやコラボレーションカフェなどとしてイベントと連動させることができる。屋上にはスカイガーデンやプールのほかに、パリでアジア人初となるミシュランフレンチ3つ星を獲得した小林圭が監修するグリルレストラングリルレストランなどがオープン。8階には、未来の都市体験の共同研究などを行うラボを併設する。9階、10階、15〜44階にはオフィスが入居。各バンク上層2フロアの東西面2箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションの促進を目的として、吹き抜け空間や上下階を繋ぐ階段を設置した「マグネットゾーン」を用意する。
地下2階から地上7階には、約80店舗を展開する新たな商業空間が誕生。BAYCREW’S STORE TOKYOのほか、ステーションアトリウムと直結したマーケット「T-マーケット」や東急スポーツオアシスによる都心最大級の総合ウェルビーイング施設などがオープンする。このほか1階、11〜14階にはハイアットのインディペンデント・コレクションの1つである「アンバウンド コレクション by Hyatt」ブランドのホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」が東京に初進出。ホテルのインテリアデザインは、日本で初めて内装デザインを手掛けるデンマークのインテリアデザイン事務所「スペース・コペンハーゲン」が担当し、205室の客室を備える。