
"木で書いた文字"がSNS上で大きな注目を集めている。
「木で文字を書いてみたよ。」と動画でその動画を紹介したのは木彫りアーティストのキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)。
真っ白な半紙の上を筆でなぞると、そこにあらわれたのは木目の文字。木目の絵の具を使っているのか、それともとんでもない筆圧で半紙がやぶれて台の木目が露出したのか…。
見るものを混乱させるこの動画に、SNSユーザー達からは
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「ええっ!!筆先まで木製とは!何がどうなってるのか最初よくわかりませんでした」
「メイキング見るまで筆は本物だと思ってました!!キボリノコンノさんの作品は毎回ビックリ放題!」
「最初に拝見した時、頭が混乱して訳が分かりませんでした_| ̄|○」
など数々の驚きの声が寄せられている。
半紙の上に文字が書いてあるかのように彫刻した
キボリノコンノさんに話を聞いた。
ーーこれはどういう理屈で文字が浮かび上がってくるのでしょうか?
キボリノコンノ:これは半紙の上に少し盛り上がって文字が書いてあるかのように彫刻した木彫り作品なんです。平らなヒノキの板を、少しよれた半紙の形に1度彫刻し、更に「桧」の文字の部分を残してその周りを1〜2mm彫り下げて、文字以外を白く塗ることで、木目模様の文字が浮かび上がって見えるようになっています。
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ーー全部木だったんですね!この手法を思い付かれたきっかけ、実現までの試行錯誤についてお話をお聞かせください。
キボリノコンノ:この作品を作るきっかけとなったのは、母からの「習字を木彫りで表現してみたら?」というメールでした。これまで本物そっくりな食べ物を木彫りで表現することが多かったのですが、習字という新しいテーマに惹かれ、それを題材にあっと驚く作品を作りたいと考えました。
ただ習字の道具を木でそっくりに作るよりも、書いた文字が木の色になっていたら驚きもあって面白いのではと思い今回の手法を思い付きました。一見本物の半紙に書いているように見せるため、半紙のしわや薄さにこだわって彫刻をしました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
キボリノコンノ:今回の作品はこれまで作ってきた作品とは少し違う視点の作品だったので、みなさんの反応が気になっていましたが、「アイデアが面白い」というコメントを多くいただけてとても嬉しく、また新しいアイデアの作品に挑戦したいと思いました。
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キボリノコンノさんはこの他にもSNS上で数々の作品を紹介している。また1月25日から1月31日まで静岡県浜松市の遠鉄百貨店で、また2月18日から3月2日まで大阪市中央区の心斎橋・画人画廊で展示会を開催する。いずれも驚きと温かみにあふれた作品が多数出品されるので、ご興味ある方はぜひ足を運んでいただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)