「あ〜、損したなぁ〜」って経験。誰もが少なからずあるんじゃないだろうか。僕の場合、家電量販店で目に付いた掃除機を購入した翌日に、別の量販店で同じものが5,000円も安く売られているのを目撃したときは、まさにそういう気持ちになってしまった。
実際に買った値段が妥当なものだったとしても、損をしたことに気付いてしまうと、もうダメだよね。若干それが後を引いてしまって、しばらくテンションが上がらない。今回は、こういった事例をいくつか紹介したい。（文：松本ミゾレ）
FXで損失…痛い目見て人生経験を積むのも大事と言うけれど
先日、5ちゃんねるに「お前らが人生で一番損した出来事教えて」というスレッドが立っていた。このスレッドが立ったのは1月11日。この日僕はパチンコホールに行き、19,000円負けている。ある意味で僕が損したその当日に爆誕したスレッドである。なにやら因縁めいたものを、感じざるを得ない。
スレ主は「詐欺に引っかかって30,000円飛んだ」と書き込んでいる。また「後はパソコンのパーツ間違えて買って組んだら壊れた。これは15,000円くらい損した」とも。さらには「そういやFXに手を出して100,000円溶けた事もあったわ。この時は夜寝れなかった」なんて書き込みもしている。なかなか損ばかりの人生を歩んでいる様子だ。
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ついでにカレーライスを皿ごと落っことしたという報告も。これも地味に落ち込むよね。間違いなく人生で一番損した出来事じゃねえけど。
FXでやらかした人、結構いるみたいだけども100,000円の損失で済んだのは何というか、不幸中の幸いではないかと感じる。それこそレバレッジで狂って再起不能になって電車止めた人だっているだろうから、それに比べればちょっと高い授業料みたいなものだろう。でもやっぱり100,000円はだいぶ精神的には凹むか。
「パチンコ約9年打ってるけど600万くらい消えたな」
スレッドには様々な書き込みも寄せられている。せっかくなので引用させていただきたい。
「値上がりする前にビットコイン売っちゃった」 「25やが既にギャンブルで500は溶かしてるやろな」> 「私立高校進んだことやな、意味なかったわ」 「整形依存」 「パチンコ約9年打ってるけど600万くらい消えたな」 「父親に就職せんと会社継げって言われてついていったら3年で会社潰して愛人と逃げられた。給料も未払いで金無かったからしばらくマジで地獄やった」
とこんな具合に、人の数だけ損はあるという感じである。値上がり前にビットコインを売ったというのは、それは損失なのか？ という気がするけど、もう少し待ったら億万長者だったというのならショックだろう。
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500万、600万と景気の良い金額をギャンブルで失ったという声もある。やっぱり下手するとそのぐらい負けちゃうもんね、ギャンブルって。今なんてオンラインカジノが跋扈してるから、そういうのに手を出して大損ぶっこく人もいるし（やっちゃだめですよ、あんなの）。
人にはそれぞれの地獄があるなんて言葉もあるように、やっぱり人間が生きていく中では、それぞれに致命的な損失に気付く瞬間というのがあるのだ。そういう損にいかに気付かないで生きていくかというのが、幸せに生きる上では必要な鈍感さなのかもしれないけど、そういう人は今そんなに多くないよね。今は自分の幸福にも不幸にも、目ざとく気が付いてしまう人ばかりだと感じる。
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