JALがペット輸送の死亡事故で訴訟沙汰「10万円で手を打って」飼い主に土下座と金銭で口封じか、真相を直撃

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2023年01月27日 06:40  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

※画像はイメージです

「酷い事をされたポポの命はJALにとっては10万円位だそうだ」

 2021年8月11日にJALの「ペットとおでかけサービス」を利用した乗客から、今年に入りこんな悲痛なツイートが投稿された。投稿主である乗客のツイートによると、JALの判断ミスで愛犬のポメラニアン・ポポは命を落としたのではないかという。以下、投稿主の主観が入ったツイートをもとにではあるが、経緯を記す。

愛犬がペット輸送で熱中症死亡事故、飼い主の悲痛

 投稿主は、義母が病気のため夫婦で大分に向かうことになったが、ペットホテルの予約が取れず、仕方なくポポを連れて行くことになった。羽田から上記サービスを利用してポポを預け、JAL661便8時5分発の大分行きの飛行機に一度搭乗。

 ただ、ポポを乗せたクレート(犬用キャリーケース)をネットで覆う際の職員の対応が粗雑だったため、投稿主はこの時点から不信感を抱いていたようだ。

 その上、機材故障の為、機体変更となり、代替機の搭乗の為に乗客達はバスラウンジに案内されたという。代替機は9時30分発になったとのことで、約1時間半の待機時間が発生。

 JALの管理下で、ポポのクレートは機体から代替機へと暑い屋外を移動。その際、カートの蓋を開けた状態で20分以上、炎天下のもと屋外に待機させられていたという。

 乗客達が代替機に移動する際、投稿主が職員に何度もポポの安否を尋ねた結果、ポポのクレートを一度渡された。しかし、クレートはネットとガムテープでグルグル巻きにされ、薄暗く中が見えなかったため、「ネットを外して健康確認と給水をさせて下さい」と何度も懇願したが、職員に「お気持ちは分かりますが規則で出来ません」と拒否されたという。

 投稿主は仕方なく、ネットの隙間から給水器で濡らした指を入れると、ポポは指を舐めてくれたが、職員が健康確認することは無く、早急にクレートを引き上げられたそうだ。

 この際、乗客は搭乗中止の選択も可能だったが、案内は無かったという。

 大分空港で投稿主のもとに運ばれて来た頃には、ポポは舌を出して倒れていた。羽田空港の職員と違い、大分空港の職員はポポのために全力を尽くしてくれたという。病院に向かうタクシーの中で、人工呼吸、心臓マッサージをしたが、ポポの舌は灰色のままで、病院で死亡確認がされた。その際、ポポの体温は41度以上あり熱中症状態だったそうだ。

 大分での滞在予定を変更し翌日、ポポを火葬。その日のうちにポポの遺骨を持って東京に帰ることにすると、JALが投稿主夫妻のため座席を用意したという。その飛行機の中でテレビ画面を見ると、“ペットと一緒に安全な(楽しい)空の旅をお約束します”と謳うCMが流れていたという。

土下座謝罪もメディア報道を拒否

 その翌日、JALの現場にいた職員とその上司が投稿主の家に来て土下座をして謝ってきたという。投稿主は、「賠償金は要らないから何らかのメディアでこの事を公表して注意喚起にして下さい」とお願いしたが、後日「それは出来ない」と拒否され、道義的責任からか「10万円位で手を打って」と依頼されたそうだ。

 くだんの件に腹を立てた飼い主は現在JALを相手取って訴訟を起こしているそうで、SNS上では「飼い主の皆様も何時同じ思いをするか分かりませんので、他者に預ける時は常時、証拠を残せる様にしてください」と注意喚起をしている。

 ここまでが飼い主側の投稿を元に経緯を整理した内容だが、あくまで飼い主側の主張で、事実は不明だ。

 JALホームページでは、「ペットとおでかけサービス」について、ペットの健康状態や輸送環境についての注意事項とともに、ペットの死亡事例についての項目もあり、

《昨夏(2021年)にお客さまからお預かりしたペットが運送中に亡くなるという事案が発生いたしました。私どもはこれらの事案を厳粛に受け止め、ペットをより安全な環境で輸送し、安心してお預けいただけますよう、真摯に取り組みを進めてまいる所存でございます》

 と記載されている。過去5年の死亡事例は犬、猫、小鳥など9件で、直近の「2021年8月・犬」が上記文言でも触れられているが、これはポポのことだろうか。

 一方で、JALで飛行機にペットを預ける際、飼い主である投稿主も免責事項につき確認していた可能性があると話すのは動物病院関係者だ。

「JALの『動物申告書』には、航空輸送の特殊な環境下で動物が変調をきたし、死亡するなど不測の事態が生じる場合があるとの記載があります。また、死傷等についての免責事項として、

・ 自然的原因(航空機内の気圧や温度等の変化を含む)
・ 動物自身もしくは他の動物の性状、または梱包の欠損等
・ 排泄物、吐物による生体の汚染、またはウィルス、微生物による感染

 が挙げられています。今回の機材故障による機体変更と、それに伴う遅延があった場合でも免責事項に当たるかは、係争中なので現状断定はできませんね」

 この件について事実確認のため、JALに問い合わせたところ、

「2021年8月11日のJAL661便においてペットが死亡したというのは事実ですが、訴訟係属中のため詳細は控えさせて頂きます。お客さまの大切なご家族を安全にお運びするため、獣医師などのアドバイスをいただき輸送環境には配慮しておりましたが、このような事態となりましたことを大変重く受け止めております。発生直後から当件の検証を行い、さまざまな対策を講じております。」【※1月27日、この部分に関して日本航空株式会社(JAL)から、訂正したいとの連絡あったため、一部内容を変更しています】

 との回答を得た。

 いずれにしても動物は繊細な生き物だ。ペットを預ける際は、細心の注意を払う必要があるだろう。

 

 

 

 

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