『レッドシューズ40 〜ロックの迎賓館の40年〜』の刊行記念トークイベントに参加した横山剣(C)ORICON NewS inc. ロックバンド・クレイジーケンバンドの横山剣(Vo)が30日、東京・代官山 蔦屋書店にて開催された門野久志氏の著書『レッドシューズ40 〜ロックの迎賓館の40年〜』の刊行記念トークイベントに参加。同店での思い出をメンバーのスモーキー・テツニとともに語った。
【写真】クレイジーケンバンド、スモーキー・テツニも登壇 本書は、国内外のロックセレブに愛された伝説のロックバー・レッドシューズの創業40周年を記念した書籍。同店を愛したロックセレブのエピソードなどを2代目オーナー・門野久志氏がつづっている。
はじめに門野氏が登場し、レッドシューズについて「クリエイターやミュージシャンといった、世の中を作っていく人たちが夜な夜な集まる社交場でした」と紹介。そして、1981年のオープン当時から通っていたという横山は、「いろいろな思い出がありすぎて。何から話していいのかわからない」と言いつつ、さまざまなアーティストとの思い出を振り返っていく。
さらに横山は、「僕はお酒が飲めないんですけど、レッドシューズはフードが最高」とし、「そんな僕が、雰囲気に飲まれてカルーアミルクとかを飲んじゃうのもレッドシューズだけかな。『お任せで』って頼んでも、本当においしいものを出してくれるんだよね」とうれしそうに続けた。
バンドメンバーのスモーキー・テツニ(Vo&Cho)も登場し、剣さんからバンドに誘われたときにいろんな人に相談した。みんな『その歳で音楽ができるなんて素敵なことだよ』と背中を押してくれたんだけど、門ちゃん(門野氏)だけは『やめておけ』って(笑)」と、加入時の意外なやりとりを明かす場面もあった。
横山とテツニは、2002年のリオープンイベントにバンドとして出演し、開店を祝ったことも振り返った。門野氏は「当時はまだライブ機材が万全ではなかったのにライブをやってくれて」と感謝を伝えたが、横山は「西麻布にあった頃も、南青山に移った後も、ずっとあんな感じだった。そういう“磁場”でもあるんじゃないか」と冗談っぽく笑う。
そんな機材トラブルさえも楽しめる場所としてアピールしながら、「エキゾチックなムードで、オシャレで…昔の横浜にもああいう雰囲気があった。何より夜中なのにうまい飯が食べられるのがいい」と太鼓判を押した。