循環商社エコミットが初の資金調達、クレイジーウェディング創設者の山川咲が取締役に就任

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2023年01月31日 18:52  Fashionsnap.com

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エコミットが初の資金調達を実施

Image by: エコミット
 リユースやリサイクルに関する総合商社エコミット(ecommit)が、伊藤忠商事およびKipsが運用するThe Independents Angel2号投資事業有限責任組合ならびにKE投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施した。同社が資金調達を行うのは、今回が初となる。なお、調達額は非公開。

 エコミットは、2007年8月に創立。「環境ビジネスに革新を起こす」ことを企業理念に掲げ、企業や自治体と連携して、不要品の回収やリサイクル、リユースなどを推進している。鹿児島県薩摩川内市に本社を構えており、全国7ヶ所に循環センターを設置。回収・選別・再流通の工程を一括して担い、企業や自治体の特性に合った循環サイクルの実現に向けたサービスを包括的に提供している。2022年には、伊藤忠商事と業務提携を締結。サーキュラー・エコノミーを推進するための取り組みとして、伊藤忠商事と共に日本市場における繊維製品の回収サービス「ウェア・トゥ・ファッション(Wear to Fashion)」を展開している。最高経営責任者(以下、CEO)の川野輝之氏は、1984年大阪府生まれ。高校卒業後に中古品輸出企業に就職し、4年間の修業期間を経て22歳でエコミットを創業した。
 資金調達はエコミットのビジネス開発および、設備や人材獲得への投資を目的に実施。パートナー企業や自治体とのプロジェクトにおける環境への貢献度を即時に数値化し、実用性の高いデータとして提供することで、自社サービスや協業体制を強化する。
 またエコミットは、取締役チーフ・サステナビリティ・オフィサー(以下、CSO)に坂野晶氏、取締役チーフ・ブランディング・オフィサー(以下、CBO)に山川咲氏が就任したことを発表した。坂野氏は日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策を手掛けるNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画し、理事長として地域の廃棄物削減の取組推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献。2019年には、世界経済フォーラム年次総会(通称、ダボス会議)で日本人で唯一、米マイクロソフトCEOらとともに共同議長に選出された。
 山川氏は、2012年に完全オーダーメイドのウェディングブランド「クレイジーウェディング(CRAZY WEDDING)」を創設。2016年には「情熱大陸」に出演した。2020年に独立後、ホテル&レジデンスブランド「SANU」のクリエイティブボード、翌年には4人の起業家が作る学校 神山まるごと高専の創業メンバーとして、理事兼クリエイティブディレクターに就任した。

■エコミット:公式サイト
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