『ミスタードーナツ』がシンガポール初進出を発表 (C)ORICON NewS inc. ダスキンは1日、大阪府吹田市内の本社で記者会見を行い、『ミスタードーナツ』のシンガポール初進出を発表した。現地法人と業務提携し、5月21日にシンガポール1号店「ミスタードーナツ JUNCTION8(ジャンクションエイト)ショップ」をオープンする。
【写真】海外展開への意欲を語ったダスキン・大久保裕行社長 中期経営方針に掲げた“新しい成長機会への投資”の一つとして、同社として6年ぶり、アジア8地域目の海外進出となる。『ミスタードーナツ』事業では、台湾、タイ、フィリピン、インドネシアに続く。シンガポールは人口563万人ながら、約6800億円の外食市場が存在する。揚げ物・スイーツ好きの国民性や、日本食との親和性、コロナ禍でテイクアウト需要も高まりに応える。
現地法人のRE&S Enterprises Pte Ltd(アールイーアンドエスエンタープライズ社、以下RE&S社)とマスターフランチャイズ契約を締結した。営業権やノウハウ、主要原材料などを提供し、日本と同等の品質・サービスを維持しながら、ニーズに応じた地域展開も進める。RE&S社は和食ビジネスで実績があり、ダスキンや半世紀に及ぶ『ミスタードーナツ』の理念に賛同、徹底した衛生管理にも信頼を置き、パートナーに選んだ。
シンガポールで昨夏にテスト販売を行い、5時間の行列ができたという。11月に契約を結び、今年5月の正式オープンが決まった。1号店は商業施設「JUNCTION8」内のテイクアウト専門店となる。
ダスキンの大久保裕行社長は「シンガポールはアジアのハブでもある」とし、「シンガポールで成功し、さらに周辺国での『ミスタードーナツ』の展開を進めてまいりたい」と、さらなる海外進出に意欲をみせた。