アニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』のキービジュアル(C)ABC-A・東映アニメーション 今月5日放送スタートの人気アニメ『プリキュア』の新シリーズ第20弾『ひろがるスカイ!プリキュア』(ABC・テレビ朝日系 毎週日曜 前8:30)のオンライン記者会見が先日、行われ、声優の関根明良、加隈亜衣、古賀葵、鷲尾天エグゼクティブプロデューサー(東映アニメーション)が登場した。
【画像】衝撃の男子&成人女性プリキュア!キュアウィング&キュアバタフライの設定画 記者会見では、ビジュアルと名前は公開されていたが、設定が謎に包まれていた新キャラ・キュアウィング(CV:村瀬歩)は12歳の男子プリキュアで、キュアバタフライ(CV:七瀬彩夏)は18歳の新成人お姉さんプリキュアと発表。
過去の『プリキュア』シリーズで男子プリキュアは『HUGっと!プリキュア』(2018年〜2019年)第42話でキュアアンフィニが登場していたが、メインキャラクターとしてはキュアウィングが初の男子プリキュアに。また、成人女性プリキュアは、『スター☆トゥインクルプリキュア』(2019年〜2020年)で宇宙人のキュアミルキー/羽衣ララが、地球の年齢では13歳だが出身地の惑星では大人扱いという設定で登場していたが、今回、公式発表で“成人女性”として登場するのは、キュアバタフライが初となった。
第1作『ふたりはプリキュア』(2004年放送)の起ち上げに関り、司会者から“プリキュアの生みの親”と紹介された鷲尾プロデューサーは、攻め続ける『プリキュア』シリーズのキャラクター設定について「最初の年がキュアブラックとキュアホワイトと、女の子が好きなキャラクターカラーで始まったわけではない。当時は自分の体で足を踏ん張って戦うという作品で、チャレンジ要素が強い作品でした。ということは、シリーズを続けて行くには毎年必ず何かをチャレンジしなくてはいけないことが必要でした」と経緯を説明。
続けて「どこかのインタビューで、『いずれ時代が過ぎればプリキュアは女性と限らなくてもいい』と以前、言ったのですが、『もしかしたらこのタイミングなのかな? 新しいイメージ、新しいキャラクターを入れることがいいのではないか?』と、今回、20作目と節目でもあるので挑戦させていただきました」と話した。
第20作『ひろがるスカイ!プリキュア』のモチーフは果てしなく広がる『空』でテーマは『ヒーロー』。天空の世界「スカイランド」と自然に囲まれた「ソラシド市」、二つの都市を舞台に新たなプリキュアが活躍するストーリーとなる。
「ヒーロー」をテーマにした理由についても語り、「第1作『ふたりはプリキュア』の時も監督を話したのですが、『なんかヒロインと言う単語はしっくりこないよね』と。女性が主人公なのでヒロインという単語が正しいのですが、当時、世間で言われてるヒロインとちょっと違うのではないかとずっと思っていて、当時は表向きに大きく言う機会もなく発言していませんでしたが、制作現場としては『ヒーローものだよね』とずっと話していました」と告白。
「それが続いてきて、今回、監督と話をしながら『ストレートにヒーローと言ってみようよ!』と監督からも出てきたし、私もそこについては『プリキュアの原点かも知れないね』という話をして、今回は『ヒーロー』を前面に打ち出していただきました」と伝えた。
なお、田中昂プロデューサー(ABCアニメーション)はコメントにて「本作『ひろがるスカイ!プリキュア』のテーマ、それは『ヒーロー』です。プリキュアシリーズは『変身ヒロイン』という言葉で表現されることもありますが、今回、私たちはあえて『ヒーロー』をテーマに選びました」と説明した。
「『ふたりはプリキュア』からスタートしたプリキュアシリーズも20作目。多様に進化しながら、ひろがっていくプリキュアの歴史の中で変わらずに描き続けてきたこと、それは困難な道を自らの手で切り開き、先頭に立ってみんなを勇気づけてきた彼女たちの姿です。その姿を『ヒロイン』から『ヒーロー』として改めて捉え直したい、そういう思いでこのテーマを選びました」。
「主人公の“ソラ”はヒーローに憧れを抱く女の子です。『ヒーローになりたい!』と願い、どこまでもひろがる青い空の先へ突き進みます。生まれ育った世界を飛び出し、“ましろ”やたくさんの仲間と出会うことで自分らしい『ヒーロー』を見出しながら成長していきます。そんな彼女を通じて『プリキュア』らしいヒーロー像を丁寧に描いていきたいと思っています」とし、「夢を見ること、あきらめないこと、人を許すこと、仲間を信じ前向きに頑張ること、そしてその瞬間を分かち合うこと…プリキュアシリーズが紡いできたヒーローとしての姿を、節目の年の集大成としてお届けいたしますので是非ご覧下さい!」と作品テーマに込めた想いを明かした。