図工の時間におなじみ「黄色の筆洗バケツ」…突然の廃業宣言に悲しみの声 その理由を聞いた

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2023年02月02日 07:30  まいどなニュース

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仕切られたバケツに水を入れて、絵筆を洗って。どんな色に変化するのかを見るのも楽しみでした。(画像:ツボヨネ製作所Twitterより)

「弊社ツボヨネは創業以来皆様より格別のご厚情を賜り今日まで存続してまいりましたが諸般の事情により、来る2023年3月末をもちまして廃業いたすことになりました。 ホームページ及びSNSも1月末をもちまして終了させて頂きます。皆様の長年に渡る並々ならぬご愛顧に心から感謝申し上げます」

【写真】廃業と感謝を報告した実際のツイート

Twitterで廃業を報告したのは、小学校の図画工作の時間や中学校の美術の授業でおなじみの筆洗バケツやパレット、ミッキーナイフなどを製造していた文具メーカー株式会社坪米製作所(大阪市生野区)。惜しむ声が次々と寄せられ、WEBでは急遽在庫の追加販売がおこなわれています。

少子化問題、後継者不在が廃業の決め手

同社の創業は1949年(昭和24年)。金属製の2つ折れナイフの製造から始まり、鉛筆削り用の小型ナイフ「ミッキーナイフ」や黄色の筆洗いバケツ、水彩絵の具用パレットなど、子どもたちの学校生活で欠かせない文具用品を作ってきました。

担当者に話を伺ったところ、高度経済成長が会社の成長時期と重なり、業績好調でしたが、近年は子どもの数の減少や原材料の高騰で苦境に。「続けることもできますが、これから先、業績が回復するかというと期待できず、後継者もおりません。今が会社を畳むタイミングだと決断しました」と廃業の理由を説明してくれました。

「最後まで、皆さんのクリエイトに役に立てば幸せ」

「中学校の美術室で、絵の具だらけになりながらも長い間使いました。いまも現役です」「うちの子は美大受験の時にお世話になりました」「親子二代でお世話になり、今までありがとうございました」「小学校の頃、御社の製品を使って絵を描き賞を頂きました」「『ずっとあるもの』だと思ってたので、驚きと寂しさを感じます」など愛用していた人、今も使っている人からのコメントに加え、「廃業のお知らせで、御社のビッグ筆洗が、私が小学生の頃、初めて手にした絵の具セットに入っていた御品だと知りました」と今回を機に同社について知ったという声もありました。

担当者は多くの声が寄せられていることに対して、「たくさんのメッセージをいただいて驚き、ありがたく思っております」。そして、Twitterでも「この度は弊社の廃業に伴い、多くの方からお心あるメッセージや商品に関するお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。お一人ずつお返事をお返しできず大変心苦しいのですが、沢山のメッセージを拝見して目頭が熱くなる思いです。最後にツボヨネの商品が、少しでも皆様のクリエイト時間にお役に立てますと幸いです」と投稿しています。

今回、多くの人が購入のために連絡し、配送や対応が追いつかないほどになったそう。そこで、リクエストに応えて、1月末でホームページも終了予定でしたが、1月30日にアイテムを追加し、2月10日まで在庫商品がWEBにて販売されます。

中央が丸になった5つの仕切りのO型バケツ筆洗(440円)、4つに仕切られたL型バケツ筆洗(528円)など多種多様な黄色の筆洗バケツがあり、他社も黄色の筆洗バケツは販売しているものの仕切りが異なり、「黄色バケツは特許を取っているものではないので、別の会社が作ることは可能ですが、金型を作るのが大変です」とのこと。いずれも売り切れ次第終了。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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