
栃木県宇都宮市にあるショッピングモール「ベルモール」にある「アルパカ広場」。モールを訪れた人のツイートから、広場で暮らす白いアルパカさんの「玉子寿司」みたいになった可愛い姿が話題になりました。
「話題の玉子寿司は、気温が低い時に登場しますパカ〜。毎日お寿司になっているわけではないのでご理解ご協力をよろしくお願いしますパカ〜。シャリのかりんちゃんは毎日いますパカ♫」と、Twitterに投稿していたベルモールアルパカ広場(すずまる)さん(@BellMall_alpaca)にお話を聞きました。
「玉子寿司」は手作りの優れもの!
スタッフさんの手作り衣装で「玉子寿司」みたいになっていたのは、1歳3ヶ月になるアルパカの女の子、華梨(かりん)ちゃん。広場のスタッフさんによると、「何事にも物怖じしない性格で、誰よりも人懐こくて愛嬌がある」という、半年前に乳離れができたばかりの子どものアルパカです。
「この玉子寿司は寒い時の背中あてにもなる優れものパカ♫アルパカさんは寒さに強いけど、年齢とか毛の量によっては寒さに耐えきれない動物なんだパカ」と、ツイートしていたベルモールアルパカ広場(すずまる) さんに詳しくお話を伺いました。
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ふわふわの白い毛は「シャリ」
ーーかりんちゃんはなぜ「玉子寿司」みたいな姿に…?
「かりんはまだ一度も毛を刈っていない子どもの白いアルパカなので、お寿司だったら玉子かなぁ?と思い、玉子寿司になってもらいました。ふわふわの白い毛がシャリに見えた…というのもあります」
ーーアルパカたちが「服」を着る理由は…?
「かりんのような子どものアルパカは、まだ体温調節がうまくできないことがあります。若い個体は寒さに比較的強いですが、子どもだけなく、高齢のアルパカ、毛量の少ないアルパカ、また痩せているアルパカは、先日の寒波のような寒さは健康に支障をきたします。アルパカの様子をよく観察して、もし寒そうな仕草をみせているようであれば防寒具…かりんが着けていた玉子寿司のような背中あてや腹巻きを使います」
ーー夏のサマーカットも同様の理由でしょうか?
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「はい。日本は高温多湿の気候のため、本来アルパカはそのような気候に適している動物ではないため、日本で健康に過ごすために必ず年に一度、アルパカに負担がかからないように毛刈りをします。ただ、毛刈りをしたからといって、アルパカが最近の日本の猛暑に耐えられるわけではないので、アルパカが少しでも快適に過ごせるように、毛刈りに加えて、当広場では、日中の水浴び、扇風機、ミスト、獣舎にエアコンの設置などをしています。
ーー同じ広場で暮らすアルパカの男の子、ブンカくんも節分用の「鬼のパンツ」姿を披露していましたね。
「アルパカたちは毎日ちょっとした飾りをつけています。鬼のパンツも黄色と青色があり、それをつけて朝のお散歩に行ったりしています。節分だけでなく、季節のイベントごとにいろいろな飾りをつけています。節分の次はひな祭りですね」
「思い出作り」や「癒し」もアルパカたちの大事なお仕事
現在、「ベルモールアルパカ広場」には、リンちゃん、ランちゃん、ブンカくん、紅葉(もみじ)ちゃん、ニットちゃん、そして玉子寿司の華梨(かりん)ちゃんの合計6頭のアルパカがいます。
かりんちゃんと茶色のニットちゃんは、結婚式で指輪を運ぶ「リングドッグ」ならぬ「リングアルパカ」も務めたそうです。
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「ニットちゃんのことがものすごく!大好きなご夫婦からの熱いご希望を受け、初めて『リングアルパカ』をつとめさせていただきました。コロナ禍の前は、アルパカセラピーとして老人ホームを訪問し、触れ合いで癒しをお届けすることもありました。またこの活動が出来るようになると良いなと思います」
「ベルモールアルパカ広場」さんへの入場は無料。毎日数量限定で、アルパカさんたちに「おやつ」(1回100円)をあげることも出来るそうです。
※体調や天候によってお休みをするアルパカさんもいます。あらかじめご了承ください。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)