東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術

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2023年02月03日 00:11  スタディサプリ進路

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高校生の頃から数多くの格闘ゲーム大会へ出場し、世界を舞台に活躍し続けるプロゲーマーときど選手。

数々のタイトルを獲得するのと並行し受験勉強にも勤しみ、東京大学へ入学。

同大学院に進みながらも、周囲の反対を押し切ってプロゲーマーの道へ…。

そんな、肩書きにとらわれず自分自身の信じる道を選び、道なき道を切り開いてきた、ときどさんに、プロゲーマーのリアルや後悔しない進路を選ぶためのマインドをネホリハホリ聞いた!
Profile

ときど/プロゲーマー
1985年生まれ。
高校卒業後、1年の浪人生活を経て東京大学教養学部理科一類入学、同大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻中退。
2010年プロデビューし国内だけでなく海外でも知られる、有名eスポーツプレーヤーの1人。
「ときど」という名は、学生時代に使っていた必殺技のセリフ“「飛」んで 「キ」ックして 「ど」うしたぁ”の頭文字が由来。

▼公式YouTubeチャンネル
ときどチャンネル / Tokido

高校〜浪人〜東大入学〜大学院中退〜プロゲーマーへ
プロゲーマーときどになるまでHISTORY

東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術
出典:スタディサプリ進路


そもそもなんで?プロゲーマーに?


ゲームに興味を持った最初のきっかけは小学生のころ。

転校先でいじめにあい、あまり友達ができなかったので、いとことゲームをし始めたのが最初ですね。

その中でも格闘ゲームにハマっていったのは対戦相手がいる楽しさ。

戦う相手に合わせて対策を考えて、次はさらに強い相手にも勝てるようになる楽しさがあり、今考えても学生時代は本当にゲームばかりしていました。

僕が大学を卒業するタイミングでは、まだプロゲーマーという存在はなかったので、ゲーム=趣味で続けるだろうと思って大学院に進んだんですが、梅原大吾さんが日本人初のプロゲーマーになられたんですよ。

ちょうど将来について考えていた時期だったので、かなり悩みましたが、そのまま大学院を卒業して、安定した職に就いて生活している自分がどうしても想像できず…。

思い切ってプロゲーマーの道を選び今に至ります。

高校生たちのお悩みをときどさんが解決!

東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術
出典:スタディサプリ進路

学生時代からゲーマーとして活躍しながら、東京大学への合格を果たしたときどさん。

今回はそんなときどさんが、高校生たちの勉強のお悩みにズバッと回答!

「結果が悪かった時の切り替え方法」「プレッシャーに打ち勝つためのコツ」「進路に迷った時の解決方法」など、プロゲーマーならはのマインドは必見。

[お悩み1] 模試の結果が悪すぎて凹む…気持ちの切り替え方法教えて!


ゲームにはわかりやすく勝敗がありますから、気持ちの切り替えができないとプロとしては厳しいので、切り替えは得意なほうだと思います。

僕の場合は、何か思い通りにいかない時や失敗した時などはまず「自分はそのためにきちんと時間を費やしたか?」振り返ることを1つ基準にしています。

もし練習時間が足りてないと感じたならば、単純にもっと時間を費やすという改善策がはっきりしているので、凹む前にそれをやればいいだけです。

逆に「自分的に納得できるくらい十分にやりつくしたのに、成績が伸びない」という場合は、やり方が間違っている可能性があるかも?と考えていくといいと思います。

実際、僕も結果が出なかった時期には、先輩方にアドバイスをもらってほかのやり方に変えたのが正解でした。

そういう時は一人で考えていても煮詰まってしまうし、調子が悪くなると、案外人って助けてもらいやすいので、結果が出ていない時こそ素直に、聞いてみて習うってことをおすすめします。

東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術
出典:スタディサプリ進路


[お悩み2] 将来の夢がなくて焦っています。


僕も高校生の頃は、将来のことなんて全然考えてなかったですよ!

ゲームは好きでしたけどこれを仕事にして生きていこうなんて全く考えたことがなく、正直「将来は大学入ってから考えればいいか」という感じでした。

僕が初めて自分の将来についてしっかり向き合ったのが、プロゲーマーになると決めた大学院生の時なのでかなり遅いほう。

それまではわりと流されて生きてきたので、自分自身のことをわかっているようでわかってなかったんです。

「自分はどういう人間なのか?」「何をしているときが幸せなのか?」「今後何をしたら納得いく道になるのか?」etc.

僕の場合はそれがわかるまでに1年も費やしてしまいました。

だからこそ皆さんには、普段から「自分ってどういうことに興味があって、どういう人間なのか?」っていうのを少しでも意識して日々生活しておくといいと思います。

そういう意識があるだけで、得られる情報量がガラッと変わってきますよ。

東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術
出典:スタディサプリ進路


[お悩み3] なりたい仕事があるけど、安定した職を選んだほうがいいのかな…。


僕もプロゲーマーか?安定した職に就職するか?を悩んだ時は、かなり葛藤しましたが、一人で考えるだけでなく、周りの人に意見を聞きまくったのは良かったと思います。

ただ、プロゲーマーへの道は100人に聞いたら99人に反対されましたね。

周りの友人やゲームの仲間に相談してもほとんどが「東大出てプロゲーマーになるなんてやめとけ!」という自分の本当に望むものじゃなくて。

毎回自分の本心とは違うことを言われるので「嫌だな」って思っていたんです。

最終的にそのことで自分の本当の気持ちに気づき、プロゲーマーの道を選んだので、今思えば良かったかなと思いますね。

この時に思ったのですが、結局、最後に決めるのは自分なんですよ。

いろんな人の話を聞いてもどんなに反対されても、最終的に進むのは自分。

自分が納得いく道はどっちなのか?自分自身が一番知っているはずなので、たくさん悩んで自分で決断をしてください。

[お悩み4] 自分が好きなものが見つからない…将来の夢ってないとダメなの?


ゲームは好きでしたけどそれで生きていこうなんて全く考えたことがなく、正直「将来は大学入ってから考えればいいか」という感じでした。

そもそも「好きを、仕事にしなきゃいけない」ってことでもないと思うんですよ。

好きなことをどうしても仕事にしたいという強い想いがあればいいですけど、特になければ無理にやりたいことを仕事にすることもない。

プロゲーマーの世界でも僕のように学校を卒業してそのままタイプもいれば、一度会社員になってからプロになる人もいますから、高校生の間は絶対にこれ!とか無理に決めなくても大丈夫だと思います。

ただ、好きなこととか興味があるものが、何もないってこともないと思うんですよね。

例えば学校が終わったらやることで好きなことって何だろう?

YouTube見たり、インスタ投稿したりとか、何でもいいと思うんですが、自分が楽しいことって何だろう?

どんな時が楽しいか?は、それが将来につながるかもしれないので、自分と一度向きあって考えるといいんじゃないかな。

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出典:スタディサプリ進路


[お悩み5]受験勉強がプレッシャー…受験や大きな大会でも勝てるヒケツは?


実は僕も、現役受験生だった時は、ストレスとプレッシャーにやられて体調不良になってしまったことがあります。

当時は気づいていなかったのですが、その時のことを冷静に分析すると、そもそもの勉強不足だったんですよ。

「実力が出せないんじゃないか…」という前に、そもそもの能力が足りていなかったので「合格は無理かもしれない」「かなり上振れしないと受からない」っていう不安が体調にそのまま出てきてしまいました。

結果、現役では受からず次の年に一浪することになるのですが、そこからは日々着実に「昨日の自分よりも受験に対する能力を上げる」を繰り返し行うことに専念。

僕は最後に追い上げるタイプではないので、春から全力でスタートして、余裕がある状態をキープし、アドバンテージを取れたのもポイントでした。

この辺をしっかりやりきったことで、現役時代のようなストレスやプレッシャーに襲われることもなく合格。

結局ゲームも勉強も、日々の積み重ねがものすごく大切。

実力は急に伸ばせないから、本当に基本に忠実に取り組んでいくことがプレッシャーに勝つ最善の方法なんです。

[お悩み6]勉強って意味あるの?ときどさんは高校時代の勉強が役立ったことはありますか?


僕は学生時代勉強をしてきたからこそ、現在プロゲーマーとして活躍できていると思っているので、絶対に勉強はやっていてよかったと思います!

特に高校時代の勉強した英語には一番助けられましたね。

ゲーム限らずどんなジャンルでもそうだと思うのですが、やっぱりレベルが高い人って海外に多いんですよ。

だからこそ、ゲームの話が英語でダイレクトに話せるのは僕のアドバンテージになってますし、得られる情報の量が全然違う!

もちろん高校生の時はそこまで考えてなかったのですが、高2で初めてアメリカの大会に行った時、少しだけコミュニケションがとれたことがものすごいいい経験で、それ以来英語は頑張ろうって思いました。

今も海外の選手と一緒のチームでプレーすることも多く英語学習は継続していますが、高校生時代の基礎の下積みがあってこそなので、学生時代の勉強は将来必ず役に立つはずです。

実際いくらくらい儲かるの?やりがいは?プロゲーマーのリアル教えて!

世界を代表するプロゲーマーの一人に名を連ねるときどさんに、ゲームの世界で得られるお金の話から、楽しい&つらいこと、今後プロゲーマーを目指す人には何が必要?など、リアルなお話を聞きました!

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[REAL.1]プロゲーマーの収入ってどのくらい?


これは本当にピンキリですね。

世界では数十億稼いでいる選手もいますが、日本だとトップレベルで数千万円くらいで、億に届くか届かないくらいです。

ちなみにプロゲーマーの主な収入源としては、‖膕颪両浙癲↓▲優奪版杰などでの広告費、4覿箸ら支払われるスポンサー料、こ謄瓮妊アやイベントへの出演料などになります。

よくメディアで注目されるのが大会の賞金ですよね。

大きい大会になると、数千万円になることもありますので、勝つことができれば大きな金額が入ることになります。

ただ、大会の賞金というのは全世界何千人もいるゲーマーの中で本当にトップにならないと入らないので、収入としてはとても不安定。

実際は安定した収入として企業スポンサー料や配信の広告料などで収入を得ている人が多数です。

プロゲーマーって大会に勝つだけがビジネスじゃないんですよね。

例えば、インターネット配信で視聴者さんが大勢いれば十分成り立ちます。

大会で勝っている人だから人気があるとも限らないので、その辺はキャラクター性や企画力など総合力が収入につながってくる職業なんです。

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[REAL.2]プロゲーマーの楽しさは?やりがいは?


ゲームってモニター上での「勝ち負け」が全てだと思う人もいるかもしれないのですが、実はプレイヤーの人間性や日々の取り組みが、そのままさらけ出される面白さがあって、そこが一番のやりがいだと思っています。

0.数秒の争いですから考える間もなく、嘘がつけない。

だからこそプレイヤーの生き方さえも如実にプレイとして表れてしまうし、大会はそれまでにやってきたことの答え合わせ。

自分が取り組んできたことが正しいかどうか証明できるのが、すごくやりがいだし、非常に魅力のある競技だなと思っています。

日々のことでいえば、毎日何をするかが自由なところも自分に合ってますね。

1日のスケジュールもメニューも自分で組めるしいつ何をするかも自由。

もちろんゲームの練習はしますが、僕の場合はそれだけじゃなくて、より強くなるため、ジムでの筋トレや空手を習ってフィジカル面を鍛えたり、海外勢とのコミュニケーション強化のため映画を使って英語を勉強したりetc.

結果を出すために自分自身が納得できる方法をいろいろ試して、積み重ねて強くなっていくのを実感できるのもやりがいです。

[REAL.3]プロゲーマー。正直ここがつらい!


「好きなことを仕事にしていて、毎日楽しそうでいいな」と思われがちなのですが、苦手なことをやらないといけない時も多いので、そういう点がつらい面ですかね。

僕はゲームすること自体は楽しいと思っているので、毎日の練習は楽しいし辞めたいと思ったことは一度もないのですが、正直ミーティングや会議は苦手ですね(苦笑)。

プロゲーマーはモニタの前で一人でゲームをするだけが仕事ではないので、スポンサーさん関係の調整や、チームとしての方向性をどうするかなどマネージメントなことも含めて、慣れないので難しいなと思いながら、バランスを取ってこなしています。

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[REAL.4]プロゲーマーになりたい!将来活躍できるプレイヤーになるにはどうしたらいい?


ゲームを練習することももちろん大事ですが、実はプロゲーマーってゲームだけやっていても強くなれないので、学校の勉強をしっかりやることも実はすごく重要です。

例えば、受験においても1科目だけ100点を取るのではなく、複数科目バランス良くこなす必要がありますよね。

まさにゲームの世界でもそうで「総合力」がないと勝てないんです。

どうしてもプレーの技術面に注目がいきがちですが、体力やメンタル、動体視力、分析力などすべてが勝敗を左右します。

今は一線で活躍する人たちも、ゲームに一点集中してきた人のほうが多いのですが、今後は競争が激しくなるほどゲームだけでない、知識を蓄えた人間が総合力で勝っていくと思っています。

僕が周りと差を付けられてるのもまさに総合力。

攻略と技術以外の面で見えてるところが広いという部分なので、今後ゲーマーとして活躍したいという人がいれば、しっかり勉強もやっておいてほしいと思いますね。

ときどさんからみんなへメッセージ

東大卒プロゲーマーときどさんに聞く!プロゲーマーのリアルと、自分らしい進路を選ぶ術
出典:スタディサプリ進路

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高校生のみんなのために直筆メッセージを書いてくれたときどさん。

自分自身が納得のいく道を進むために一番大事なことは『自分を知る』こと。

その大切さを誰よりも知っているからこそ、強い一言でまとめてくれました!

進路や将来に迷った時には、このときどさんの言葉を思い出して、自分自身と向き合ってみて。

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取材・ 文/滝 紀子 撮影/保田敬介 構成/寺崎彩乃(本誌)

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