デシャン監督、フランス代表引退のDFヴァランへの思い溢れる「ある種の感慨を持たずに…」

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2023年02月03日 18:00  サッカーキング

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デシャン監督が代表引退のDFヴァランに賛辞 [写真]=Getty Images
 フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、同国代表からの引退を表明したDFラファエル・ヴァラン(マンチェスター・U/イングランド)について語った。2日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

 1993年4月5日生まれのヴァランは現在29歳。2013年3月にフランス代表デビューを果たすと、これまでにW杯に3度、EUROには1度出場した。特に2018年のロシア大会では、守備の要として全7試合に出場し、20年ぶり2度目の優勝に大きく貢献。約10年に渡って”レ・ブルー”で活躍したヴァランは、代表通算93キャップを誇っている。

 2日に自身の公式Instagramを更新し、フランス代表からの引退を表明したヴァラン。前もって同選手から報告を受けていたデシャン監督は「ラファエルは数日前に、私に電話をかけてきて、代表でのキャリアを終わらせたいと伝えてきた。彼は知的な少年で、時間をかけて熟考し、メリットとデメリットを天秤にかけてから決断する術を心得ている」としつつ、「詳細は省くが、ラファエルは、フランスチームでの冒険が終わったと決断を下した」と明かした。

 またデシャン監督は、フランス代表として活躍した自身の経験も踏まえて、「私もラファエルと同じような境遇を経験しただけに、彼の主張は理解できる。(カタール)ワールドカップの間、最初から最後まで、彼は我々が知っているリーダーの振る舞いをしてくれた。それを思うと、残念に思えるかもしれないけど、彼の決断を尊重する」と強調。続けて「もちろん、2012年8月から築いた絆を考えると、ある種の感慨を持たずにこのページをめくることはできない。ウーゴ・ロリスと同じように、彼がケガをしない限りは、すべてのチームシートに名を連ねていただろう」と思いを巡らせた。

 2012年7月からフランス代表を率いるデシャン監督は、ヴァランの才能に賭けて、代表デビューさせた。それ以来、同選手に信頼を寄せてきたデシャン監督は「ラファエルは過去10年間、ピッチ内外で極めて重要な役割を担ってきた。私は彼の監督であることに大きな喜びを感じている。それは、私のスタッフ全員にもあてはまることだと思う。彼のさらなる成長と、最高の幸せを願っているよ」と賛辞の言葉とともに、エールを送っている。

 寵愛する“教え子”の代表引退を見届けたデシャン監督。ひとつの物語が終わりを告げた今、次世代のフランス代表を支えるのは誰になるのだろうか。

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