堤礼実アナが選ぶ2022年ベストレース。「これ以上の名勝負が今後見られるのか? と思うほど衝撃的な一戦」

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2023年02月05日 10:21  webスポルティーバ

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堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第47回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、例年同様に見応えのあるレースが多かった2022年のGI戦における、堤アナにとっての「ベスト3」を選んでもらった――。

 今年こそは運動不足解消のために体を動かそう――。そんな新年の誓いを毎年のように立てて、はや数年。なかなか重い腰が上がらなかった私ですが、2023年、ついにピラティスを始めました!

 まだ始めたばかりで筋肉痛にもなるし、なまった体には結構キツいのですが、体を伸ばし、深呼吸し、心を落ち着かせている時間は、自分の体としっかり向き合えている気がして、個人的な満足度はかなり高いです(笑)。

 最近は体力の衰えを感じることが多いので、今年はしっかり体作りをしていきたいと思っています。

 さて、競馬界も新たな年を迎え、各陣営の人馬ともに次なる目標へ向かって動き始めています。早くも新たなスター候補が台頭するなど、今から春のGIシーズンが楽しみになりますね。

 その前に、ここではまず昨年行なわれたGIレースを振り返って、毎年恒例の"超私的なベスト3"を選んでみたいと思います。

 まず3位は、宝塚記念です。私が応援しているタイトルホルダーが勝ったというだけでなく、その勝ち方がとても印象に残っているレースです。

 タイトルホルダーというと、3歳時から大逃げのイメージがある馬ですが、この宝塚記念にはもう一頭、快速馬パンサラッサが出走。強い逃げ馬が2頭いることで、どんな展開になるのだろうかと、レース前は楽しみ半分、不安半分でした。

 実際にレースが始まってみると、タイトルホルダーは先頭に立ったパンサラッサの2番手を追走。つまり、いつもとは違う位置でレースを進めることになったわけですが、それでも4コーナーを回った時には抜群の手応えで、「まだこんなに力を残していたの?」と驚いてしまうほどでした。

 そして、そこから一気に先頭に立つと、あっという間に突き抜けていきました。直線に入ってからの力強い走りを目の当たりにしてテンションが上がった人は、私だけではないのではないでしょうか。

 結果的に2着のヒシイグアスと2馬身差。タイトルホルダーが勝った他のレースに比べると、そこまで大差をつけての圧勝だったわけではありません。ですが、またひと味違うタイトルホルダーの強さを見せてもらったという意味で、とても印象に残るレースとなりました。

 続いて2位は、日本ダービーです。このレースで印象深いのは、勝ったドウデュースの強さもさることながら、鞍上の武豊騎手が自ら持つ最多記録をさらに伸ばす6度目のダービー制覇を遂げたこと。レジェンドジョッキーの力をまざまざと見せつけられたレースでした。

 ダービーと言えば、競馬に関わるすべてのホースマンにとっての夢であり、憧れの舞台。喉から手が出るほどほしいタイトルである一方で、なかなか手にすることができないタイトルでもあります。

 そんなダービーを6度も制覇。才能はもちろんのこと、やはり努力の賜物なのだろうなと、武豊騎手のすごさを改めて実感することになりました。

 昨年のダービー当日は、観客の入場制限も緩和されてきたなかですごく熱気があり、スタンドのファンが一体となって武豊騎手を祝福する雰囲気を現場で感じられたことも、このレースを印象深いものにしている大きな理由のひとつです。

 昨年8月、この連載で2022年の上半期のGIレースベスト3を選んだ際には、宝塚記念を1位、ダービーを2位にしました。それがなぜ、今回は宝塚記念よりもダービーを上位に選んだのか? それはやはり、ダービーで2着となったイクイノックスの、その後の活躍に目覚しいものがあったからです。

 秋になって、古馬勢を相手にG気韮仮,魑鵑欧襪海箸砲覆襯ぅイノックス。同馬の活躍がドウデュースの勝利の価値をさらに高めたように感じるのと同時に、昨年のダービーは「本当にすごいレースを見せてもらったんだな」と改めて実感できたことが、今回の順位の入れ替わりとなりました。

 1位は、天皇賞・秋です。これについては、多くの競馬ファンも納得の、「2022年ベストレース」と言っていいレースではないでしょうか。

 逃げるパンサラッサと追うイクイノックスの最後の叩き合いは、最後の最後までどちらが勝つのかわからないほど、手に汗握る大接戦。差し切ったイクイノックスはもちろんのこと、逃げ粘ったパンサラッサもまた、間違いなくこのレースの主役でした。

 以前も触れましたが、パンサラッサの前半1000mの通過タイムは、1998年の天皇賞・秋で逃げたサイレンススズカと同タイム。結局、25年前のサイレンススズカはレース途中で競走中止となってしまうわけですが、もしも最後まで無事に走っていたら、どんな結果になっていたのか。そんな競馬ファンの永遠の疑問に、パンサラッサが答えてくれたような気がします。

 最終コーナーの手前でも、逃げるパンサラッサと2着以下の馬との間には10馬身以上の差がありました。すでに結果を知っている今、レース映像を見直しても「本当にこの差を逆転することができるの?」と思ってしまうくらいですから、これを生で見ていた時は、ただただ「とんでもないものを見てしまった!」という思いでした。

 これから先も日本の競馬界では数多くのレースが行なわれていきますが、これ以上の名勝負が今後出てくるのかな?――決して大げさではなく、そんなふうに思ってしまうくらい、私にとっては衝撃的なレースでした。文句なしの2022年ベストレースです。

 以上が昨年行なわれたレースのなかから選んだベスト3ですが、正直なところ、選ぶにあたってあまり迷うことはありませんでした。それほど、ここに挙げた3レースが印象的であり、衝撃的だったということでしょう。

 そうは言っても、せっかく昨年一年間のレースを振り返るのだから、「このレースにも触れたいな」「これもすごくいいレースだったよな」と思うものがたくさんあったのは事実。選ぶことが難しいというより、悩ましかったです。

 ともあれ、こうした機会を得て「2022年もまた、いくつもの素敵なレースを堪能できた一年だったんだな」と実感することができました。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
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