前回からの続き。
私の料理をみんなの前で褒めた後、コウタがさりげなく私に視線を送ります。きっと、わざとあんなことを言ってくれたのでしょう。こうしてささやかなアシストをしてくれるコウタ。とてもありがたい存在です。
その後も熱燗やおつまみなど、足りなそうなものをすかさず準備し、正月の台所仕事を次々とこなしていきます。その様子に義母は「ぐうの音も出ない」と言った顔をしていました。心の中でひそやかにガッツポーズをすると同時に、幼い頃から料理や台所仕事をしっかり仕込んでくれた家族に感謝したのでした。
【第5話】へ続く。
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