5位トッテナムと2位マンチェスター・C、”ビッグ6”同士による注目の上位対決。トッテナムは前節フルアムを1−0で下し、リーグ戦3試合ぶりの勝利を手にした。今節はアントニオ・コンテ監督が胆嚢炎により不在だが、強敵を撃破し連勝を飾ることはできるだろうか。対するマンチェスター・Cはリーグ戦連勝中。今節も勝利し、勝ち点「5」差で首位を走るアーセナルにプレッシャーをかけたいところだ。
試合は序盤からアウェイチームが圧倒的にボールを保持する展開に。左サイドから中央に絞ってポジションを取るリコ・ルイスや中盤のベルナルド・シルヴァらを起点にボールを回し、シュートチャンスをうかがっていく。対するホームのトッテナムはハイプレスと自陣にブロックを敷いての守備を使い分け相手チームのビルドアップに対処する。
15分、トッテナムは前線からのハイプレスを仕掛けると、ピエール・エミール・ホイビュルクが相手ボックス手前でボールを奪取。奪ったボールを右へ流すと、走り込んだハリー・ケインが右足でゴール左に流し込みゴールネットを揺らした。ケインはプレミアリーグでの通算得点数が「200」、トッテナムでの通算ゴール数が「267」に到達。クラブ歴代最多得点記録を更新した。ケインのメモリアル弾でホームチームが先制に成功する。
ビハインドを負ったマンチェスター・Cは反撃に出るも、トッテナムの強固な守備ブロックに苦戦し、ボックス外からのミドルシュート以外に目立ったチャンスを作ることができない。対するトッテナムはデヤン・クルゼフスキやソン・フンミンを起点とした素早いショートカウンターで相手ゴール前に迫るシーンを作る。
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1点ビハインドで迎えた後半、マンチェスター・Cはボール保持率を高めて相手を押し込み、マフレズとジャック・グリーリッシュの両サイドを起点にチャンスをうかがっていく。両サイドの深い位置に侵入し、何本かボックス内に鋭いクロスを供給するがなかなかシュートに持ち込むことができない。何としても追いつきたいマンチェスター・Cは59分にケヴィン・デ・ブライネを投入。状況の打開を図る。
64分、敵陣左サイドの深い位置でFKを獲得したマンチェスター・C。キッカーのデ・ブライネがマイナス方向にグラウンダーで送り、走り込んだフリアン・アルバレスが右足を振り抜いたが、強烈なシュートは相手DFのブロックに阻まれ、惜しくも枠の上へ外れた。対するトッテナムはカウンターからチャンス。66分、ドリブルで持ち上がったソン・フンミンが左に展開すると、ボールを受けたイヴァン・ペリシッチがゴール前に低いクロスを供給。しかし、飛び込んだケインにはわずかに合わず、追加点とはならなかった。
その後は一進一退の攻防が続く。68分、デ・ブライネのパスを引き出したアルバレスがボックス手前右から強烈なミドルシュートを放ったが、枠を捉えることができず。その直後にはケインが相手ボックス内での競り合いを制し、独力でシュートに持ち込んだが、距離を詰めたGKエデルソンの好セーブに阻まれた。77分にはGKロリスのパントキックからカウンターを発動。ソン・フンミンとロドリゴ・ベンタンクールが連続でシュートを放ったが、どちらも得点には至らなかった。
87分にトッテナムにアクシデント。グリーリッシュの中央突破をタックルで止めたクリスティアン・ロメロにこの日2枚目のイエローカードが提示され、レッドカードで退場に。残り時間を10人で戦うことを余儀なくされた。
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【スコア】
トッテナム 1−0 マンチェスター・C
【得点者】
1−0 15分 ハリー・ケイン（トッテナム）
【スターティングメンバー】
トッテナム（3−4−2−1）
GK：ロリス
DF：ロメロ、ダイアー、ベン・デイヴィス
MF：エメルソン、ホイビュルク、ベンタンクール、ペリシッチ（79分 セセニョン）
FW：クルゼフスキ（88分、D・サンチェス）、ソン・フンミン（84分 ビスマ）、ケイン
マンチェスター・C（4−2−3−1）
GK：エデルソン
DF：ウォーカー、アカンジ、アケ、リコ・ルイス
MF：ロドリ、B・シルヴァ（84分 ギュンドアン）、マフレズ（59分 デ・ブライネ）、アルバレス、グリーリッシュ
FW：ハーランド
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