首位ナポリの勢いは止まらない…絶好調オシムヘンが5戦7発、連勝を「5」に伸ばす

　セリエA第21節が行われ、スペツィアとナポリが対戦した。

　現在リーグ4連勝中の首位ナポリは、今季セリエAで21試合を戦いわずか1敗と、スクデット獲得に向け充実のシーズンを送る。前節は難敵ローマを劇的な形で下したなか、今節は敵地に乗り込んで17位スペツィアと激突した。

　試合は前半からナポリが主導権を掴むと、ピオトル・ジエリンスキやフヴィチャ・クヴァラツヘリアがゴールに迫るシーンを作るも得点には至らず。最初の45分間はスコアレスのまま折り返す。すると迎えた後半の立ち上がり、キックオフからナポリがロングボールを放り込むと、対応を誤ったスペツィアDFがハンドでPKを献上。これをクヴァラツヘリアがきっちりと決め、ナポリがリードを奪うことに成功する。

　ナポリは続く68分、クヴァラツヘリアが左サイドから仕掛けてクロスを入れると、スペツィアのクリアボールはゴール前に高く上がる。これをDFとGKがクリアしようとしたものの、驚異的なジャンプで両者に競り勝ったのはヴィクター・オシムヘンだった。空中で先に頭で触り、GKが飛び出した無人のゴールに流し込んだ。

　さらに73分には、相手の最終ラインでのミスを見逃さなかったクヴァラツヘリアがゴール前で丁寧なお膳立てをすると、最後はオシムヘンが右足でゴールへ流し込む。再び絶好調のエースが直近のリーグ戦5試合で7発目となるゴールを決め、勝負の行方を決定的なものとした。

　試合はこのまま終了。首位のナポリはこれでリーグ戦の連勝を「5」に伸ばし、オシムヘンは今季のセリエAでの得点数を「16」として、こちらも得点ランクのトップを走っている。

　次節、スペツィアは11日に敵地でエンポリと、ナポリは12日にホームでクレモネーゼと対戦する。

【スコア】
スペツィア　0−3　ナポリ

【得点者】
0−1　47分　フヴィチャ・クヴァラツヘリア（PK/ナポリ）
0−2　68分　ヴィクター・オシムヘン（ナポリ）
0−3　73分　ヴィクター・オシムヘン（ナポリ）