
前回からの続き。数年前の話です。私は小学2年生の息子トシヤを育てる30代のママです。近所に引っ越してきたユイトくんのママは「ココママって呼んでね」と親しげです。しかしその少しズレた言動に私もまわりのママ友たちも戸惑うことに……。ある日、私はショウくんのママと学校行事終わりに立ち話をしていました。

私は猛烈に腹が立ちました。虐待のウワサを広めるなんて……! つい話を盛ったとか、大げさに言っちゃったとかそういうレベルではありません。これまで積み重なったココママへのモヤモヤもあり、私は単刀直入に聞きました。

ココママの善意の方向がひとりよがりでよくわかりません。ショウくんをかわいそうな子と決めつけていて話が全くかみ合わないのです。さらには「うちで朝ごはんを用意するから、ショウくんママに伝えておいてね」と言われてあぜんとします。悪い人じゃないけどどこかズレている……。これまでに感じていたモヤモヤは少しずつ確信に変わっていきました。
【第4話】へ続く。
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