
前回からの続き。数年前の話です。私は小学2年生の息子トシヤを育てる30代のママです。近所に引っ越してきたユイトくんのママは「ココママって呼んでね」と親しげです。しかしその少しズレた言動にまわりのママ友たちは戸惑います。私も次第に違和感をおぼえはじめたのでした。
ココママの口調は「早く終わってほしい」と言いたげです。子どもじゃあるまいし、やむを得ない事情があるならそっと退出すればいいものを……。会場は一瞬ざわめき、多くの人が視線を送ります。しかしココママは自分が何を言ったのかわかっていないのか、特に気にもしていないようでした。


ココママへの違和感が拭えなくなった私は、最近は挨拶くらいであまり関わりを持たないようにしています。たまに偶然出くわして話をすると、本人はいつも楽しそうですが……。自分の価値観を信じて疑わない様子は幸せそうでもあります。でも私は無意識に人を傷つけることがないよう、相手に共感できる力を大切にしていきたいと思っています。
原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
【つぎ】の記事:<年賀状はマウント合戦?>「私の心が狭いだけ?」友人の幸せ家族アピール写真にモヤっ【前編まんが】
|
|