ワニに猛追され必死に泳ぐアンテロープ、緊迫の光景にハラハラ(ボツワナ)<動画あり>

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2023年02月09日 17:31  Techinsight Japan

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リーチュエ(アンテロープ)に迫るワニ(画像は『Latest Sightings 2023年2月1日付「Buck Swims for Its Life from Crocodile」』のスクリーンショット)
アフリカ大陸の中で野生動物が数多く生息していることで知られるボツワナ北部、チョベ国立公園。その中を流れるチョベ川で今年1月、ワニに猛追される偶蹄目ウシ科のリーチュエ(アンテロープ)の姿が捉えられた。緊迫した当時の様子を、アフリカ周辺の野生動物を特集するネットメディア『Latest Sightings』などが伝えている。

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ケイトリン・イヤーウェイカーさん(Caitlyn Earwaker、24)は今年1月、家族と一緒にチャベ川のリバークルーズに参加し、信じられないような光景を目の当たりにした。

「私たちはその日、水辺に水を飲みに集うたくさんの動物を見ることができ、クルーズは順調に進んでいました。すると突然、ガイドが川の中州の青々とした草地にいるリーチュエを見つけ、私たちに教えてくれたのです」と当時を振り返るケイトリンさん。

リーチュエとは、明るい栗色の体が特徴の中型のアンテロープで、普段は沼地に群れで生息する。ところが草地にいたのは2本の角がある1頭のオスで、ケイトリンさんたちの目の前で川の中に飛び込んだ。


ケイトリンさんは「リーチュエは川を泳いで対岸に行こうとしたようでしたが、平和な時は長く続きませんでした。なぜなら水の中からワニ(クロコダイル)が現れ、リーチュエに向かって猛進していったのです」と語り、このように続けた。

「リーチュエはワニが近くにいることを察したのでしょう。その後、泳ぐ速度を上げ始めました。一方のワニも、目の前の獲物を逃すまいと必死でペースを上げていきます。そして私たちはというと、2頭の様子を固唾を吞んで見守ったのです。」

なおケイトリンさんが捉えた当時の動画では、ワニがリーチュエとの距離をどんどん縮めていくのが見て取れ、ボートから悲鳴があがっている。そしてリーチュエの背後まで迫ると、ワニは大きくジャンプ、リーチュエはいったん水中に沈んでしまう。


しかしリーチュエはその後、大きく跳ね上がりながら浮上しており、ワニを後ろ足で蹴り上げるとそのまま岸まで駆け抜けた。


ケイトリンさんは「ワニが小さな個体だったことが幸いし、リーチュエはギリギリのところで危機を回避できました。あれがもし体長3メートルほどのワニだったら違った結末になっていたと思います。リーチュエには運が味方したのでしょうね」と述べ、ハラハラしっぱなしだったという当時のことをこう振り返った。

「あのリーチュエが水中で見せた力強い泳ぎ、そしてワニが獲物に迫っていく緊迫感には圧倒されました。あんなスリル満点のシーンはテレビでしか見たことがなかったですからね。本当に驚きましたよ!」


ちなみにケイトリンさんは「あの時のボートでの興奮を、多くの人に感じてもらいたい」と、人々の悲鳴や会話を編集することなく残しており、Instagramでは「動画の最後に『ノー!』と雄叫びをあげているのは私の母なのよ!」と明かしている。現在は動物看護師の仕事をしながら、南アフリカ、ナミビア、ボツワナなどで野生動物の写真を数多く撮影、Instagramで披露している。



画像は『Latest Sightings 2023年2月1日付「Buck Swims for Its Life from Crocodile」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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