遺体袋の中で息をしていた女性に衝撃 死亡宣告をした老人ホームが130万円の罰金に直面(米)

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2023年02月12日 05:11  Techinsight Japan

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看護師など複数人が女性の死を確認していた(画像は『WeAreIowa.com 2023年2月2日付「Urbandale care center mistakenly pronounces woman dead
先月3日アメリカの老人ホームで死亡が確認された女性の遺体を葬儀場へ運んだ際に、スタッフが遺体袋を開けてみると亡くなったはずの女性が息をしていたという驚きのニュースが届いた。女性はすぐに病院へ運ばれ治療を受けたが、2日後に再び死亡が確認されたという。この件で女性の死亡を確認した老人ホームは州の規則に違反したとして1万ドル(約131万円)の罰金が科されたと米メディア『WeAreIowa.com』などが伝えている。

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米アイオワ州アーバンデールにある老人ホーム「グレン・オークス・アルツハイマー特別ケアセンター」に入居していた66歳の女性は2021年12月から入居開始し、昨年12月28日から緩和ケアに移行していた。しかし先月3日午前6時に女性のもとへやってきた看護師は女性から脈拍を確認することができず、女性の目や口は開いていたが動いておらず息もしていない状態だったという。さらに聴診器を使っても心音が聞こえなかったため、女性の死が確認されスタッフは家族と葬儀会社に連絡した。

午前7時38分に葬儀会社のスタッフが同老人ホームを訪れ、遺体を葬儀場へ運ぶための準備を行った。この際に最初に女性の脈を確認した看護師とは別の看護師と遺体を引き取りにやってきた葬儀会社のスタッフもバイタルサインを確認できなかったと言い、女性をジッパー付きの遺体袋に入れた。

それから約45分後に女性の遺体が葬儀場に到着し準備のために遺体袋を開けると、そこには苦しそうに呼吸をしている女性の姿があったのだ。亡くなっていると思っていた葬儀スタッフは胸を上下させて息をする女性の姿を見て仰天し、すぐに緊急通報用電話番号“911”と老人ホームに連絡した。駆け付けた救急隊は女性の脈と呼吸を確認したが受け答えはできない状態だったと明かしており、女性は一度病院に運ばれてから老人ホームへ戻ったが、2日後の先月5日に再び死亡が確認された。

同老人ホームで取締役を務めるリサ・イーストマンさん(Lisa Eastman)は「私たちはご家族と密に連絡を取っており、またこの件に関して監査・上訴局による調査を受けたところです。私たちは入居者様を大切にし、全従業員が定期的に研修を受け終末期医療と入居者の死を最大限にサポートできるよう全力で取り組んでいます」とコメントを残している。

アイオワ州の監査・上訴局による報告書には、「適切なケアとサービスが提供されるような指示を出すことができなかった」と同老人ホームの責任を問う文面が記載されていた。また調査により今回の事件の前に12時間勤務をしていた職員がいたことが分かり、「入居者が終末期において尊厳ある治療とケアを受けられるようにしていなかった」と勤務体制の問題を指摘しており、州の規則を2つ違反していることから同老人ホームには1万ドル(約131万円)の罰金が科された。

なお2021年3月には脳死宣告された18歳の男性が、臓器提供手術の数時間前に息を吹き返し回復したというケースが多くの人を驚かせていた。

画像は『WeAreIowa.com 2023年2月2日付「Urbandale care center mistakenly pronounces woman dead, state inspection reveals」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 「なお2021年3月には脳死宣告された18歳の男性が、臓器提供手術の数時間前に息を吹き返し回復したというケースが多くの人を驚かせていた。」別件付け足しの箇所が怖い・酷い件。
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