空中で静止しているように見える飛行機、向かい風が強すぎた？（米）＜動画あり＞

このほどアメリカで撮影された飛行機の動画が物議を醸している。動画に映る飛行機は、空中で微動だにせず静止しているように見えたのだ。英メディア『UNILAD』などが伝えている。

アカウント名「Tania（以下、ターニャ）」さんが今月4日、TikTokに飛行機の動画を投稿したところ注目を集めた。この動画は、米イリノイ州シカゴにて車で移動中のターニャさんが上空を飛んでいる飛行機を撮影したものだという。

飛行機はターニャさんの進行方向とは逆に飛んでいるものの、彼女の頭上まで近づいて来る気配がなかった。しかも飛行機は空中で静止しているように見えたのだ。

ターニャさんは動画のキャプションに「マトリックスの不具合？　シカゴでこんな状況を見たのはこれが初めてじゃないんです」と綴っている。ちなみに「マトリックスの不具合」とは通常、論理的に説明ができない不可解な出来事を意味するという。1999年の映画『マトリックス』で最初に使われた言葉として知られており、コンピューター・シミュレーションの世界でシステムエラーなどが原因で起こる説明できないような現象がもとになっている。

動画はこれまでに270万回以上も視聴され、このような憶測の声が寄せられた。

「これは視差という現象で、観測者の位置が変わることによって見ている物体の位置が変わるように見えることだと思う。」
「実際に飛行機は動いているんだろうけど、ゆっくり飛行してて車が加速することによって静止しているように見えるのかも。」
「私はカリフォルニアの海岸沖で同じ状況を見たわ。当時、高速道路を走行して車で追い越したんだけど、飛行機は静止していたわ。」

中には「よく子供と一緒に小さなプロペラ飛行機のおもちゃで同じ状況を作って遊んでいたよ」とあり、飛行機が速度を落とした際に強い向かい風に差しかかると、対地速度（地面に対する物体の速度）が0ノットになるのと同じことだと説明している。それは大きく羽ばたきをせず風に乗ってゆっくりと飛んでいる鳥と同じ原理のようだ。

しかし世の中には、説明のつかない不思議な現象がたくさん起きている。オーストラリアのある家族が先月、部屋に設置した監視カメラをチェックしていたところ、家族が飼っている愛犬の後を追うようにして移動する、白い人影が映っていたという。家族はこの人影について倫理的な意見を求めるためSNSに動画を投稿したが、最後まで納得のいく答えは得られなかったようだ。



画像は『Tania　2023年2月4日付TikTok「Glitch in Matrix?」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）