パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールの獲得が噂されるチェルシーに対し、アストン・ヴィラやリヴァプールなどでプレーした元イングランド代表FWスタン・コリモア氏が忠告を送った。17日、イギリスメディア『コートオフサイド』が報じている。
ネイマールを巡っては、加入当初からピッチ内外での振る舞いや度重なる負傷離脱、チームメイトとの不和などで懐疑的な目を向けられている。加えて、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長とチェルシーのオーナーを務めるトッド・ベーリー氏が移籍の可能性を話し合ったという報道もされるなど、今季限りでの退団も否定出来ない状況だ。
そんな中でコリモア氏は、チェルシーに対して提言。同クラブがネイマールを獲得することは、昨夏に加入した元ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンの“二の舞”になると忠告している。
「マンチェスターのどちらのクラブ(マンチェスター・Uとマンチェスター・C)も彼を連れてくるべきではないし、チェルシーは間違いなく彼を必要としていない」
「ネイマールはファンタスティックな選手だと思うが、チェルシーに加入するのは良くない動きだと思う。“ブルーズ”(チェルシーの愛称)のプロジェクトは、未来のために構築することであり、ネイマールが『スタンフォード・ブリッジ』に来た場合、グレアム・ポッター監督はメディア対応の多くを彼に関する質問で占められることは想像出来るはずだ」
「それだけでなく、ネイマールのふざけた態度は、ピエール・エメリク・オーバメヤンを思い起こさせることもある。チェルシーがどうなるかは明白だろう」
現在31歳のネイマールは、2013年夏にサントスからバルセロナへ移籍。2度のラ・リーガ優勝や2014−15シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献したが、2017年夏にPSGへ活躍の場を移した。今季はリーグ・アンで19試合に出場し、12得点10アシストをマークしている。
ブラジル代表では2010年のデビューから通算124試合の出場で77得点を記録。ワールドカップ本大会には3回連続で出場し、合計13試合で8得点4アシストという成績を残している。
良くも悪くもピッチ内外での話題が尽きぬネイマール。チェルシーや選手サイドの今後の動きにも注目していきたい。