壊れた水槽を処分しようとした女性、ガラスが眼球に突き刺さる(英)

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2023年02月19日 05:11  Techinsight Japan

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事故に遭う前の女性、左は夫(画像は『WalesOnline 2023年2月12日付「Mum suffered freak ‘Final Destination’ injury when broken fish tank pierced her eyeball」』のスクリーンショット)
昨年7月、壊れた水槽を捨てようとしたイギリス在住のある女性が災難に見舞われた。車のトランクから水槽を取り出そうとしたところ、約30センチのガラスの破片が眼球に突き刺さってしまったのだ。すぐに病院で緊急手術を受けた女性だが、現在も後遺症が残っており、医師からは「完全に回復する可能性は極めて低い」と告げられている。英ニュースメディア『WalesOnline』『Metro』などが伝えた。

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英ウェールズのスウォンジーで暮らすエリザベス・トウィチェットさん(Elizabeth Twitchett、41)は昨年7月6日、壊れた水槽を捨てようとした際に恐ろしい事故に見舞われた。

その日、車でリサイクルセンターに到着したエリザベスさんはトランクから水槽を取り出そうとしたところ、30センチほどのガラスの破片がどういうわけか眼球に突き刺さってしまったのだ。

夫のオーウェンさん(Owain、41)に電話で助けを求めた彼女は、近くのモリストン病院の救急外来に運ばれたのち、シングルトン病院に搬送され緊急手術を受けることになった。

エリザベスさんは当時のことについて、このように振り返っている。

「トラウマになるようなひどい事故で、本当にぞっとしました。裂傷が大きく、眼球の内側が飛び出していたんです。私は気を失いそうになりながらも何とかガラスの破片を取り出しました。病院に向かう途中、オーウェンは励ましてくれましたが、私は自分がひどい状態ということを分かっていました。だって今までに感じたことのないような痛みでしたから。手術前に医師たちは最善を尽くすと言ってくれましたが、私は目が覚めたら失明しているかもしれないと覚悟していました。」

幸いにも眼球を失わずに済んだエリザベスさんだったが、「1時間ほどの待ち時間で治療を受けることができた私は、とても幸運だったと思います。病院のスタッフもみんな素晴らしかったです。術後は目の周りにたくさんのあざがあり、黒く大きな縫い目もあったので2週間は鏡を見ずに過ごしました」と語っている。


事故から2か月が経った9月上旬、エリザベスさんは仕事に復帰したが、毎週行われていた検診で目の中に内出血が見つかった。そして診察の結果、黄斑部(網膜の中心部)に傷があることが分かり「もう視力は回復しないだろう」と医師に宣告された。

また11月には網膜剥離と診断されたそうで、その病状について次のように明かした。

「視界が暗く、まるでカーテンがかかっているように感じたんです。傷により網膜が縮んだ結果、目の奥に水が溜まってしまい昨年から今年にかけて手術を2回受けました。当初は視力の75%以上が回復すると見込まれていましたが、網膜の中心部が傷ついて一時は完全に網膜が剥離したため、完全回復の可能性は極めて低いと告げられました。」

合計3回の手術を受けたエリザベスさんは現在も後遺症が残っており、車の運転はできるようになったが、テレビを見たり読書をする時には眼帯を着けなければならないそうだ。


そんなエリザベスさんは自らの経験を通じ、ガラスの取り扱いについてこのように注意喚起した。

「ガラスを放り投げている人を見ると背筋がゾクゾクします。もしガラスや硬いプラスチックを捨てなければならない場合は、誰かと一緒に行くかスタッフに手伝ってもらってください。そして必ずゴーグルを着けるようにしてください。」

画像は『WalesOnline 2023年2月12日付「Mum suffered freak ‘Final Destination’ injury when broken fish tank pierced her eyeball」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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