6センチの“尻尾”を持って誕生した女児、切除後の経過は良好(ブラジル)

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2023年02月20日 05:11  Techinsight Japan

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臀部から上に伸びるのは尻尾?(画像は『news.com.au 2023年2月18日付「Brazilian baby girl born with 6 cm long tail」(Picture: Journal of Pediatric Surgery Case Reports)』のスクリーンショット)
小児外科を特集した医学雑誌『Journal of Pediatric Surgery Case Reports』に、尻尾のような突起物が生えて誕生したブラジルの女児の症例が掲載され注目を集めている。尻尾は生後6か月で切除されており、現在3歳の女児の経過は良好だという。豪ニュースメディア『news.com.au』などが伝えた。

今から3年前、ブラジルで尻尾のような約6センチの突起物が生えた女児が誕生し「非常に珍しいケース」として医師を驚愕させた。分娩は帝王切開によるもので、母親に病歴や薬物使用などはなかったという。

尻尾(突起物)は背骨の一番下にある大きな三角形の骨「仙骨」の部位から上に伸びており、皮膚に覆われた軟部組織で成り立っていた。この女児は、生まれながら脊椎の形成に異常が発生することによって生じる「二分脊椎症」を患っており、神経管が完全に閉じることがなかった。そのため医師は、この先天疾患が原因で“偽の尻尾”が形成されたと推測した。

当時の写真を見ると、その尻尾はまるで子ゾウの顔のようにも、またくるんとした豚の尻尾のようにも見え、放置すると痛みやねじれ、神経症状などの合併症が生じることから生後6か月の時に切除されたという。

なお現在3歳になった女児は、これまで3度の尿路感染症を起こしたものの抗生物質で完治しており、歩行が可能で、手術の後遺症や神経障害、その他の合併症はないそうだ。

ちなみに偽の尻尾とは、女児のケースのように脊椎の異常や腫瘍(脂肪種や奇形腫)の形成などが原因で発生するもので、骨がなく脂質や結合組織、筋肉組織などで成り立つ“本物の尻尾”とは別物と考えられているという。

『Journal of Pediatric Surgery Case Reports』には昨年1月、臀部に“本物の尻尾”を持って誕生したメキシコの女児の症例が、また2021年にはけん玉のような尻尾を持ったブラジルの男児のケースが報告されていた。

画像は『news.com.au 2023年2月18日付「Brazilian baby girl born with 6 cm long tail」(Picture: Journal of Pediatric Surgery Case Reports)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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