屋台の料理を手づかみで口に入れ鉄板に戻そうとする4人の女性客に非難の声（米）＜動画あり＞

昨今、若者による飲食店での嫌がらせ行為が問題視されているが、このほどアメリカにあるホットドッグの屋台で、勝手に料理を手づかみしたり口に入れたものを鉄板プレートに戻すなどの嫌がらせをした4人の女性客がいた。当時ホットドッグを買いに来た別の女性がこの様子を撮影しSNSに投稿したところ、4人に対して怒りの声が多数上がった。米メディア『New York Post』などが伝えている。

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米カリフォルニア州サンディエゴ在住のライリー・カウフマンさん（Riley Kaufman）が、今月12日にTikTokに投稿した動画が注目を集めた。動画は前日11日の深夜1時2分頃に撮影されたもので、そこにはホットドッグを売る屋台の前で4人の若い女性客が屋台のオーナーであるメキシコ人のアンドレス・アルグエジェス・アルヴァレスさん（Andrés Argüelles Álvarez）に向かって暴言を吐く様子が捉えられていた。

酔っているとみられるこの4人は、ホットドッグの値段が7ドル（約940円）ということに納得がいかなかったようで、アンドレスさんに向かって「この詐欺野郎！」などと口汚く罵っていた。アンドレスさんは「お願いだから、あっちへ行ってくれないか」と懇願するも、彼女たちは彼を見下したような発言を繰り返していた。

するとそのうちの2人がホットドッグの具材を勝手に手で掴んで屋台の台の上に放り投げ始めた。さらに他の1人が鉄板プレートで焼いている料理を手で掴んで口へと運び、再び鉄板プレートに戻そうとした。この行為にはさすがにアンドレスさんも我慢がならなかったようで、声を荒げて「おい！　やめてくれ！」と制した。

ライリーさんが投稿した動画には、「これは腹が立つ」「こいつらがどこの誰か捜し出してくれ」といった怒りの声が上がり、動画はこれまでに430万回以上も視聴され、瞬く間に拡散された。また、ライリーさんは別の動画でアンドレスさんが毎週末に同じ場所でホットドッグを売っていると明かし、「あの時、オーナーは彼女たちを怒らせるようなことは何ひとつしていませんでした。ただ彼女たちが酔っていて怒り始め、あんな行動に出たんです」と述べた。

一方で嫌がらせを受けたアンドレスさんは、スペイン語の米メディア『Telemundo』のインタビューに応じ、スペイン語でこのように語った。「彼女たちは私がメキシコ人で英語をあまり話せないことに気づいて『これなら攻撃してもいいや』と思ったんだと思います」「それに毎日私と同じような目に遭っている人が何千人もいることを私は知っています。」


その後、4人の身元を特定しようとするSNSユーザーが現れ始め、撮影された場所がサンディエゴ州立大学の敷地内だったことから「同大学の学生では？」との声が上がり、同大学への問い合わせが殺到した。ところがその後、4人は同大学の学生ではなく、カリフォルニア州立大学サンマルコス校の在学生と元学生だと判明した。

カリフォルニア州立大学サンマルコス校の広報担当者によると、同大学は彼女たちの行動を「無礼で反倫理的な行為である」と非難、この件について「情報を精査した上で、大学の規定に反した行動として処分が必要か否か検討する」とのことだ。



画像は『Riley Kaufman　2023年2月12日付TikTok「Real fucking cute」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）