冷蔵庫に入れたコイ科の魚、翌日取り出すと生きていてそのままペットに(英)

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2023年03月01日 22:11  Techinsight Japan

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新鮮な魚が並ぶロンドン郊外の魚屋(画像は『UK Aquatic Plant Society 2023年2月2日付「Lazarus the wonder fish」』のスクリーンショット)
調理しようと購入し、冷蔵庫に入れた魚が生きていた…! そんな驚きの経験をしたイギリスの女性は先月、生命力に感心し魚を生かすことに決めたという。スコットランドのネットメディア『Daily Record & Sunday Mail』などが伝えている。

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英グロスターシャー州チェルトナムに住むシンディ・ラオさん(Cindy Lao)は先月下旬、ロンドンの友人を訪ねた。

訪問最終日の午後のこと、シンディさんはロンドン郊外グリーンフォードの魚屋に立ち寄り、早朝に仕入れたばかりと思われるシーバス(スズキ)10尾とコイ科の淡水魚“ヨーロッパブナ”10尾を購入した。中国の旧正月である春節を祝う料理に使うためで、氷の上に並ぶ20尾を大きなクーラーボックスに氷を敷き詰めて持ち帰り、そのまま自宅の冷蔵庫に入れた。


そして翌日の夕方、夕飯の準備をしようと冷蔵庫から魚を出したシンディさんは、そのうちの1尾がピクっと体を動かしたことに気付き驚愕した。

パートナーのポール・ルイス=ボルマンさん(Paul Lewis-Borman)は、当時のことをこのように振り返る。

「シンディに呼ばれ、『ヨーロッパブナが動いたのを見たから確認して欲しい』と言われてね。見てみると、エラを動かしたんだ。たった一度だけね。」

「そこで『これ以上苦しまないよう、すぐに捌こうか』と迷っていると、シンディがこう言ったんだ。『これは奇跡よ。だってまだ生きているもの!』とね。僕らはボウルに水を張り、ヨーロッパブナを中に入れて様子を見た。すると20分後、しっかりとエラを動かしているのが分かり、元気を取り戻したようだった。」

2人は氷の上に48時間近く横たわっていたと思われるこの個体に“ラザルス(Lazarus)”と名付け、自宅の2つの浴槽のうちの1つに移して世話をした。そしてオンライン掲示版『Pets4Homes』で引き取り手を募集すると、自宅にコイの池があるという女性がラザルスを引き取ってくれることが決まった。


ポールさんは「ラザルスは大変な思いをしたはず。死んだ魚たちに挟まれるようにして魚屋からやって来て、もう少しで捌かれるところだったからね」と述べると、引き取り手が見つかってホッとした様子でこう続けた。

「シンディは僕のことよりも、浴槽のラザルスが気になって仕方がないようだったから、ラザルスにぴったりの家が見つかって良かった。引き取ってくれた女性からは『池に放したラザルスにはベストフレンドができた』と聞いているよ!」

ちなみにこのニュースには「ラザルスは幸運の持ち主ってことだ」「すごい生命力!」「コイは冬眠すると聞いたことがある。寒さに強いってことかな」「魚屋は本当に新鮮な魚を売っていたんだね」「たまたま好条件だったということか」「ハッピーエンドで良かった」といったコメントが寄せられた。

なお過去にはタイで、体の半分を失いながらも6か月生きた魚が話題になった。“I-half”(私は半分)と名付けられたその個体もコイ科の魚だった。

画像は『UK Aquatic Plant Society 2023年2月2日付「Lazarus the wonder fish」』『Daily Record & Sunday Mail 2023年2月26日付「Horrified woman finds fish still alive seconds before she prepares it for dinner」(Image: Paul Lewis-Borman)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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