乳がん家系と判明し両乳房を切除した女性「平らな胸を誇りに思う」(米)<動画あり>

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2023年03月02日 05:11  Techinsight Japan

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乳房切除術を受ける前はDカップだった女性(画像は『New York Post 2023年2月20日付「I had a double mastectomy ― and I love flaunting my flat chest」(Stephanie Germino / SWNS)』のスクリーンショット)
がんが「現代病」と言われる昨今、アメリカのある女性は乳がんを未然に防ぐため両乳房を切除した。女性は祖母が乳がんで苦しんでいたことに加え、母親が乳がんを発症する確率を高める遺伝子変異を持っていたことで乳房の切除に踏み切ったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

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米フロリダ州タンパ在住の美容サロンを経営するステファニー・ジェルミーノさん(Stephanie Germino、29)は、現在6歳になる一人息子を育てている。彼女は息子の授乳時期が終わった後、乳がん発症リスクを抑えるために2021年10月27日、当時27歳の時に両乳房の切除手術を受けた。

ステファニーさんは、乳がんで壮絶な闘病生活を送っていた祖母の姿を目にしており、彼女の母親も乳がんを発症する確率を高める遺伝子変異を持っていた。そんな中でステファニーさんは15歳の頃から「自分も乳がんを発症するリスクがある」と感じていたという。

その後、ステファニーさんは自分が将来乳がんになるかどうかを確認するため、BRCA遺伝子1とBRCA遺伝子2のいずれかに病的変異があるかどうかを調べる「BRCA1/2遺伝子検査」を受けることとなった。これらの遺伝子に病的変異があると遺伝性乳がんの発症率は高まるという。するとBRCA遺伝子1の病的変異が、陽性との結果が出てしまったのだ。ちなみにBRCA1/2遺伝子の病的変異は、性別を問わず親から子へ50パーセントの確率で受け継がれ、乳がんを発症する確率が41〜90パーセントにもなるそうだ。

ステファニーさんは検査の結果を受けて、「自分が祖母のように苦しむ姿を息子には見せたくない」という思いと「乳がんを発症するのをこのまま待つつもりなんて毛頭ない」といった決心から乳房切除術を受けることにした。彼女は外科医から「絶対に後悔する」と言われるも、Dカップだった乳房を全摘出したのだった。

手術後、ステファニーさんはインプラントによる乳房再建を考えたが、合併症のリスクを避けるために諦めたという。しかし婚約者のダイアナ・モーガンさん(Diana Morgan、35)に「おっぱいがなくても全然素敵」と言われ、自分に自信が持てるようになったステファニーさんは「自分の決断に満足しており平らな胸に誇りを持っている」と明かしている。


そしてステファニーさんは、昨年6月からTikTokに自分の平らな胸を堂々と公開するようになった。彼女の胸について「性別を変えるの?」「そんなの見たくない」など心無い声もあるが、彼女はそんな言葉を全く気にすることなく、これからも遺伝性乳がんについて世の中の意識を高めていきたいと考えているそうだ。



画像は『New York Post 2023年2月20日付「I had a double mastectomy ― and I love flaunting my flat chest」(Stephanie Germino / SWNS)』『Stephanie Germino 2022年10月18日付TikTok「back up account」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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  • 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)アンジェリーナ・ジョリー2013年乳腺2015年卵巣卵管の除去手術。日本でも2020年から予防的除去手術保険適応。アンジーから10年意外とアメリカでも周知されていないようだ。
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