茶谷、小川、藤岡が対外試合の打率3割超え バットでアピール続くロッテのショート争い

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2023年03月03日 09:40  ベースボールキング

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左からロッテの小川龍成、藤岡裕大、茶谷健太(撮影=岩下雄太)
 ロッテは2月14日からの沖縄本島、高知、宮崎で行われた対外試合が終了し、4日からいよいよ本拠地・ZOZOマリンスタジアムに戻ってオープン戦がスタートする。

 近年、課題のひとつとなっている“ショート”だが、レギュラー候補の選手たちがここまではしっかりと“バット”でアピールしている印象だ。

 昨季9月2日のオリックス戦以降、シーズン終了まで全25試合ショートでスタメン出場した茶谷健太は、NPB対外試合初戦となった2月14日の中日との練習試合で途中出場し安打を放つと、スタメン出場した2月19日のヤクルトとの練習試合では3安打2打点、21日の広島との練習試合では代打で登場し適時打を含むマルチ安打。「出させてもらえるのであれば、どこでも出られる準備はしたい」と一軍の試合に出場できるのであれば、ポジションにこだわりはないが、昨季最終盤にショートで存在感を見せた背番号“67”は、2日までの対外試合の打率.370(27−10)、6打点と結果を残している。

 昨季はプロ入り後自己ワーストの28試合の出場にとどまり、今季はショートのレギュラー返り咲きを狙う藤岡裕大は、今季実戦初出場となった2月21日の広島との練習試合で安打を放つと、23日の日本ハムとの練習試合では上沢直之が投じた外角低めのストレートを左中間に破る“藤岡らしい”二塁打を放った。3月2日のオリックス戦ではマルチ安打と、対外試合の打率は.313(16−5)、1打点だ。「しっかり打つことで貢献したいというのはありますし、打ちたいという気持ちが強い」と今季に懸ける思いは強い。

 これまでの実績、昨季の終盤を考えれば、茶谷、藤岡がレギュラー争いの最有力候補かと思われたが、大卒3年目の小川龍成も打率.370(27−10)、1本塁打、5打点とバットで存在感を見せている。2月16日と22日のDeNAとの練習試合ではいずれも猛打賞、22日の試合では本塁打を放った。小川は走っても2盗塁を決めているが、2月16日のDeNAとの練習試合では暴投で2度二塁から一気にホームインするなど、“1つ先の塁を狙う走塁”を披露した。

 ドラフト2位・友杉篤輝は打率.167(24−4)だが、2月22日のDeNAとの練習試合では2安打、『2番・遊撃』で先発出場した3月1日のソフトバンク戦では0−0の初回無死二塁の第1打席、セカンドライナーに倒れるも初球のインコースのストレートを一塁ライン際にファウルと、走者を進めようとする姿勢が見えた。

 対外試合、守備に就いた試合は全て外野で出場する平沢大河は、打率.138(29−4)も、捉えた当たりは多い。3月1日のソフトバンク戦の第2打席もセンターに抜けていくかと思われた当たりを、セカンドにジャンピングキャッチで好捕された。

 沖縄本島、高知、宮崎の遠征では“ショート”のレギュラー候補たちがバットで存在感を示したが、4日からのオープン戦でも引き続き打って競争力をさらに高めてほしい。

▼ 対外試合打撃成績 ※楽天モンキーズとの国際交流試合の成績は含まない
小川龍成 13試 率.370(27−10)本1 点5 盗2
茶谷健太 13試 率.370(27−10)本0 点6 盗0
藤岡裕大  7試 率.313(16−5)本0 点1 盗0
友杉篤輝 11試 率.167(24−4)本0 点2 盗2
平沢大河 13試 率.138(29−4)本0 点1 盗0

取材・文=岩下雄太

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  • 藤岡は現状は3番手争いの選手。でなければ、ドラフトで遊撃手を主戦場とする選手を多く獲得する意味が無い。
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