投球フォーム崩し再び乱調…侍・松井「見た通りです」大谷からアドバイスも

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2023年03月04日 06:52  ベースボールキング

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3日、細川に適時打を打たれた侍ジャパンの松井
◆ 吉井コーチ「練習では悪くないので…」

 野球日本代表「侍ジャパン」の松井裕樹投手(楽天)が3日、中日との壮行試合にリリーフ登板したが、1イニング持たず2安打3四球で4失点と崩れた。

 1点ビハインドの7回に3番手として登板するも、先頭の9番・田中幹也にいきなり四球を与えると、二死後に3番・細川成也に左翼へ適時二塁打を許し失点。さらに2者連続四球と制球が定まらず、二死満塁から高橋周平に中前適時打を打たれたところで降板となった。

 投手交代を告げられベンチへ下がる際には、中日ファンが沸き立つ中、栗山英樹監督に呼び止められるように耳元で声をかけられベンチへ。後続の栗林がさらに適時打を打たれ、このイニングの全4失点が松井の記録となった。

 試合後、自身の投球について問われた松井は「見た通りですね」とポツリ。馴染みのないWBC球を操ろうとする中でフォームに乱れが生じ、宮崎合宿でも一進一退の状況が続いていたなか、この日も「うまいこといってない」と制球難を露呈した。

 吉井理人コーチが「今日はちょっとボールを気にしてバッターと勝負できていなかった」と話した通り、松井本人も「(投球フォームの)色んなところを気にしてしまって、フォームの流れが良くなくなってしまった」と自己分析。

 降板後には、この日からチームに合流した大谷翔平にもアドバイスを求め、「前傾をもうちょっと意識したほうが良いのかな」と技術的な助言を受けたが、そのやり取りを振り返る表情からも現状への不安と焦りが滲み出る。

 右打者の外角高めへ抜けるボールを連発していた前回25日のソフトバンク戦に比べれば、前進していると評価できるポイントもあったかもしれないが、「前回から良かったとか悪かったとか言ってる場合でもないので…」と松井。「自分が投げたいボールではないですし、もどかしさは当然あるんですけど、しっかりやらなくてはいけないので。なんとか頑張ります」と言葉を絞り出した。

 WBC初戦まで5日。吉井コーチは「練習では悪くないので、もう少しのところでアジャストできると思います」と見立てを示しているだけに、実戦マウンドで復調の兆しを見せたい。

このニュースに関するつぶやき

  • 韓国戦や豪州戦での起用はムリだと思うけど、中国戦先発予定の大谷やダルビッシュは球数制限の65球以下での降板もあり得るだけに、第2先発以降の投手は球数制限や連投制限に
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