直球修正へ「ビジョンは見えている」侍ジャパン・今永は上々の3回7K1失点

【カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023名古屋】
● 侍ジャパン 2 − 7 中日 ○
＜3月3日　バンテリンドーム＞

　野球日本代表「侍ジャパン」の今永昇太投手（DeNA）が3日、『カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023名古屋』中日戦に先発し、3回3安打1失点、1四球7三振と好投した。

　初回一死から四球と不運な右前安打で塁上を賑わせたものの、二死一・二塁の場面で二塁・山田哲人と見事な牽制刺を完成させピンチ脱出。2回は「無欲で投げられた」と圧巻の3者連続三振に抑えた。

　3イニング目に9番・田中幹也に左安打と盗塁でチャンスメークされ、オルランド・カリステの左前適時打で先制点を献上したが、後続は許さず最少失点に留めた。

　春先は球速が出ないという今永だが、“声出し応援”が解禁された球場の雰囲気に乗せられるように、初回から最速153キロを計測。球威あるストレートが際立つ投球内容だった。

　ベンチで投球を見守った吉井コーチも「良かったです。秋の強化試合も良かったですけど、あの真っすぐは世界で通用する真っすぐじゃないかと思います。（ボールへの対応も）心配ないです」と上々の評価。

　ただ、今永本人は「変化球は特に心配ないですけど、ストレートが自分が出力を出そうと思ったときに、メカニクスの中でちょっとエラーが発生するので、そこがあんまり良くなかった」と分析。「次どうすればいいかというビジョンは見えているので、しっかり調整していきたい」と話した。