両軍合わせて16人登板の死闘…プールB初戦はオーストラリアが韓国を撃破

◆ 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールB】
● 韓国　7 − 8　オーストラリア ○
＜3月9日　東京ドーム＞

　『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』は9日にプールBの戦いが東京で開幕。初戦となった韓国とオーストラリアの一戦は、オーストラリアが8−7でシーソーゲームを制した。


　序盤は両先発が好投を見せて静かな立ち上がり。3回までゼロ行進が続いた。

　そこから均衡を破ったのはオーストラリア。4回に先頭を死球で出すと、A.ホワイトフィールドが絶妙なプッシュバントを決めて無死一・二塁とチャンス拡大。満塁からL.ウェイドが犠飛を放って先制点をもぎ取る。

　さらに5回にはT.ケネリーが左中間スタンドに叩き込む一発。攻めあぐねていた韓国先発コ・ヨンピョをとらえ、マウンドから引きずり降ろした。


　ところがその裏、韓国も反撃。四球と安打で一死一・二塁のチャンスを作ると、一死からヤン・ウィジが起死回生の3ラン。ひと振りで試合をひっくり返す。

　続く6回には二死からイ・ジョンフの安打とパク・ビョンホのあわや本塁打というフェンス直撃の二塁打が飛び出し、リードを拡大していった。


　それでも、オーストラリアは7回に4番手のソ・ヒョンジュンを攻め、二死二・三塁からR.グレンディニングがレフトスタンドに叩き込む3ラン。ひと振りでリードを奪い返す。

　さらに8回には一死一・三塁のチャンスをつくり、R.パーキンスがレフトに叩き込む一撃。2イニング連続の3ランで8−4と一気に突き放した。

　8回裏は4連続四球などで3点を失ったものの、なんとかリードは死守。1点差の9回裏はJ.ガイヤーが走者を背負いながらも踏ん張り、8−7で試合終了。オーストラリアが初戦を制した。


　終わってみればオーストラリアは9人の投手をつぎ込み、韓国も7人が登板。合わせて16人の投手がマウンドに登るという総力戦となった。

　この後、オーストラリアは1日空けて11日（土）に中国と対戦。韓国はあす日本との対決が控えている。