偽物のロレックス腕時計を着用していた男性、強盗の標的になり殺害される(英)<動画あり>

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2023年03月09日 21:11  Techinsight Japan

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男性が着けていた偽物のロレックス(画像は『The Mirror 2023年3月4日付「Moment dad lets in honeytrap killers before he’s stabbed to death over fake Rolex」(Image: Bedfordshire Police / SWNS)』のスクリーンショット)
このほどイギリスで、ある強盗殺人事件についての裁判が行われた。強盗犯は高級腕時計「ロレックス」を着けた男性を標的にしたものの、のちに時計は偽物だったことが判明したという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。

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英ルートンのルートン刑事法院で、現地時間3日に行われた強盗殺人事件についての裁判が注目を集めている。事件は昨年2月27日、当時33歳のソウル・マーレイさん(Saul Murray)が自宅アパートにて遺体で発見されたことにより発覚した。

ベッドフォードシャー警察は殺人事件として捜査を開始し、付近に設置された監視カメラの映像やソウルさんの電話の通話記録などから事件に関与したと見られるクレオン・ブラウン(Cleon Brown、29)、イケム・アフィア(Ikem Affia、31)、スプリート・ディロン(Surpreet Dhillon、36)、テミダヨ・オー(Temidayo Awe、21)の4人を逮捕した。

裁判によると当時、Instagramでロレックスの腕時計を着けたソウルさんの投稿を見つけた4人は、彼からロレックスを含む金品を強奪しようと企んだ。計画が立てられると、スプリートがハニートラップを仕掛けるためにInstagramでメッセージを送り、その後メッセンジャーアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」を使ってソウルさんと会う約束を取りつけた。

そしてソウルさんが殺害される前夜、スプリートとテミダヨはソウルさんのアパートを訪れ、彼を色仕掛けで騙してデートレイプドラッグとして知られる「GHB」という中枢神経系を抑制し眠気を催す薬物を飲ませた。しかし2人はソウルさんを完全に眠らせることができず、ソウルさんはこのあと部屋に押し入ってきたクレオンとイケムに刃物で刺されて亡くなってしまった。

同警察は監視カメラの映像から同月26日午後11時40分頃にソウルさんのアパートに入っていくスプリートとテミダヨの姿を、さらに27日の深夜2時半頃にスプリートがアパートのエントランスドアを開けてクレオンとイケムを中へと招き入れる様子も確認したという。


その他の監視カメラの映像も調査した同警察は主犯格をイケムと特定し、4人が犯罪に手を染めた十分な証拠とともに今回の裁判に臨んだ。その結果、イケムは最低服役期間25年の終身刑、クレオンは懲役11年、ディロンは懲役10年、テミダヨには懲役7年の判決が下された。


また裁判では、ソウルさんが着けていたロレックスの腕時計が偽物で、彼の自宅に高価な物は置かれてなかったことが明らかとなった。

今回の事件を担当した刑事検察官デール・メプステッド氏(Dale Mepstead)は、裁判でこう述べている。

「2人の女がソウルさんに対して鎮静作用のある薬物を使用し、イケムがナイフで武装していたことからも明らかなように、犯人らは何を犠牲にしてでも欲しいものを手に入れるつもりだったのです。そして悲しいことにソウルさんの命が犠牲になってしまいました。」



画像は『The Mirror 2023年3月4日付「Moment dad lets in honeytrap killers before he’s stabbed to death over fake Rolex」(Image: Bedfordshire Police / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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