侍・栗山監督「思いを届けているように見えた」震災から12年…佐々木朗希がWBC初登板初勝利

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2023年03月12日 00:22  ベースボールキング

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力投した佐々木朗希を労う栗山英樹監督
◆ 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールB】
○ 日本 10 − 2 チェコ共和国 ●
<3月11日 東京ドーム>

 野球日本代表「侍ジャパン」は11日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』チェコ共和国戦に快勝し、これで無傷の3連勝。12日の1次ラウンド最終戦・オーストラリア戦を前に価値ある1勝を挙げた。


 初回、遊撃手・中野拓夢の適時失策でいきなり失点する立ち上がりとなったが、先発の佐々木朗希は球数制限いっぱいの4回途中66球を投げ、2安打・8三振で1失点(自責点0)の好投を見せる。

 打線も試合の立ち上がりこそ相手先発のO.サトリアの遅球に苦戦したが、2巡目以降に得点を重ねて最終的には2ケタ得点。打撃好調の5番・吉田正尚が2安打3打点と結果を残し、4番・村上宗隆にも待望の今大会初安打が飛び出した。


 結果的に8点差はついたが、序盤はビハインドの展開だったこともあり、栗山英樹監督は「ジリジリしながらの試合展開。勝ちきれましたけど、あらためて国際大会の難しさを感じた試合だった」とコメント。一筋縄ではいかない国際大会ならではの雰囲気も再確認した。

 東日本大震災から12年という特別な日に、マウンドへ送り出した岩手県陸前高田市出身の佐々木の投球については、「1球1球、魂を込めて目一杯投げている朗希の姿を感じられた。球のスピードとかよりも、彼がいろんなことを感じながら、ボールを投げるというより、“思いを届けている”ように見えました」と振り返った。

 また、「(佐々木)朗希だけじゃなくて、東北出身の選手がジャパンにいるなかで、それぞれの思いがあったと思う。(被災者の方が)もし、今日の試合を見ていただいて、少しでも楽しかったり、笑顔になれたり、元気になっていただけたなら幸せです」と、被災地への思いも語った。

 12日のオーストラリア戦に勝利すれば、1次ラウンド4戦全勝での準々決勝進出が決まる。「1日1日束になって全力で戦っていくだけ」と指揮官。14年ぶりの世界一奪還へ、チーム一丸で歩みを進めていく。




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