侍・村上宗隆が待望のWBC初安打「少しホッとした」スタンドのファンは大歓声

◆ 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールB】
○ 日本　10 − 2　チェコ共和国 ●
＜3月11日　東京ドーム＞
　
　野球日本代表「侍ジャパン」の4番・村上宗隆（ヤクルト）が、11日のチェコ共和国戦で待望のWBC初安打を放った。

　長いトンネルを抜けた。8回、一・二塁間に打球が抜けていくと、大歓声が東京ドーム全体に響き渡った。

　村上はこの日の一打について「素直に嬉しかったです。ここまで長く打てずに、いろいろと言われたり、周りの期待もすごくあった中の打席というのはなかなかないんですけど、こうしていろんな方に喜んでもらえて、周りの方々も少しはホッとしたと思いますし、僕自身も少しホッとした」と、胸をなでおろした。

　安打こそ生まれなくても、進塁打や犠飛でチームに貢献する姿勢に、3番を打つ大谷翔平から「ナイス」「そういうの大事だよ」と声をかけられたという。

　WBC前から村上には大きな期待がかけられていた。4番としてもちろん長打を期待されるが、チームが勝つために何をすべきかを良く理解し、やるべきことを貫いた。

　チームは3連勝を飾り、12日のオーストラリア戦にも勝利すればブールBの1位通過が決定する。

　村上のこの日の一打が、世界一へ向けてさらなる希望の光となるはずだ。

取材・文＝別府勉（べっぷ・つとむ）

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