電動キックボードを改造 時速99キロで走行した男が逮捕される(仏)

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2023年03月15日 16:11  Techinsight Japan

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フランスでは電動キックボードによる事故が多発中(画像は『Paris-Normandie 2023年3月10日付「En pleine ville
このほどフランスで、街中を時速100キロ近いスピードで走行した男が逮捕された。彼が乗っていたのは自動車ではなく、電動キックボードだった。フランスでは電動キックボードによる交通事故が多発し社会問題になっていることから、今回の事件は国民の注目を集めた。仏ニュースメディア『Le Figaro』などが伝えている。

事件は3月7日午前9時前、フランス北東部に位置するモーゼル県の街中で発生した。モーゼル県はドイツやルクセンブルクと国境を接しており、フランスとドイツの文化が入り混じった地域である。同県を流れるモーゼル川は、フランス、ドイツ、ルクセンブルクを流れる全長545キロの国際河川として観光名所の1つだ。モーゼル川周辺にはブドウ畑が広がっており、古くローマ時代からワイン製造が行われてきた。そんな穏やかな風景の広がる街で起きた事件が人々を驚かせた。

フランスの地方日刊紙『L’Est Républicain』によると、20歳前後の男が改造した電動キックボードで人通りの多いモーゼル県メス市内を時速99キロで走行していたという。この男はかなりのスピートを出していたにもかかわらず、ヘルメットを着用していなかった。

市警察交通担当の白バイ隊員はメス市内で男を発見し、そのスピードに唖然としながらもすぐに追跡を開始した。そして男は白バイ隊員に逮捕され、その後道路交通法違反の手続きを経て釈放された。男の電動キックボードは、製造番号の記載がなかったために押収されたという。

今回のニュースには、人々から「電動キックボードは禁止すべき! 公共の危険物だ」「原因はキックボードではなく、それを間違って使う人のほうが危険だ。私は交通ルールを遵守し、時速20キロは超えないようにしている」といったコメントがSNSにあがっている。

なおフランスではスピード違反が交通事故死の主な原因であり、2022年のパリでは電動キックボードによる事故が408件記録された。このうち3人が死亡し、459人が負傷したという。

またレンタル式電動キックボードは、危険走行や場所を選ばず放置するなどのマナー違反があるとしてパリ市民からの苦情も多い。4月2日には電動キックボードのレンタル廃止を問う住民投票が行われる予定だ。

画像は『Paris-Normandie 2023年3月10日付「En pleine ville, il est flashé à 99 km/h sur sa trottinette」』『L’Est Republicain 2023年3月9日付Twitter「Contrôlé à 99 km/h en ville au guidon d’une trottinette」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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