DeNA・平良拳太郎が復活に向け5回無失点の好投!指揮官も「ピッチングの意図は見えていた」

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2023年03月15日 20:44  ベースボールキング

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DeNA・平良拳太郎
◆ 粘りのピッチングで復活アピール

 DeNAの平良拳太郎が15日、横浜で行われた阪神とのオープン戦に先発登板。5回無失点の好投を見せ、開幕ローテーション入りに前進した。


 トミージョン手術からの完全復活を目指す27歳は、この日が2度目のオープン戦登板。前回は2番手から4イニングを投球し、この日の先発マウンドを迎えた。

 初回は2つの四球と安打でいきなり満塁としたものの、5番の佐藤輝明を三振に仕留め、続く板山祐太郎は遊飛で切り抜ける。2回は3人で片付け、これで波に乗っていくと思われたが、3回から5回まで毎回スコアリングポジションに走者を背負う展開が続いた。

 それでも、粘りに粘ってホームは踏ませない。5回途中で球数が100球を超えてもマウンドは譲らず、結果的には113球の熱投でスコアボードに5つのゼロを並べた。


 三浦大輔監督も「球数は多かったですが、結果ゼロでよく踏ん張ったなというところ」と右腕の粘りを評価。そのうえで、「113球まで投げられたというところは、本人も良い経験になったと思います」と語り、シーズンを前に実戦で多くの投球数を投げることができた点を収穫に挙げた。

 しかし、「113球で5回までしか投げられなかった。5回は予定通りなんですけどね」と付け加え、「5回で113球もかかったというのは、本人も一番分かっています」と課題も口にしている。

 4回には本人から「攣りかけた」という言葉があったと言うが、「でも問題はないということで。あそこでやめていれば、得るものが少なかったかなと思いまして。もちろん、アクシデントや故障があれば投げさせないですけど、問題ないということでもう1イニング行かせました」と説明。

 「5回を投げたことを次回登板にどう活かすか。明日からの練習でどう活かすかというところ」と続け、今後の良化に期待を寄せた。


 気になる開幕ローテーションに関しても、指揮官はまだ“白紙”の状態であることを前置きしつつ、「しっかりとゲームを作ったという点では、球数は多かったですが結果ゼロで抑えましたからね」と走者を出しながらもホームを踏ませなかった粘りを改めて称える。

 最後は「いろいろ誘ったりする中でちょっとボール先行にはなりましたけど、ピッチングの意図は見えていた。まずまずじゃないですか」とし、及第点の評価を与えた。


◆ オープン戦6連敗には「比重が違う」

 一方で、試合は0−2で敗戦。この日も阪神投手陣にわずか2安打に抑え込まれ、これでオープン戦の連敗は6に伸びた。

 このことについて、三浦監督は「ヒット2本ですか……」としつつ、「林(琢真)が打ちに行って、粘って粘って食らいついていましたしね。最後の内野安打も、その後にスチールも決めてくれましたし、非常に良いものを見せてくれている」とルーキーの奮闘に光を見出している。

 遠い白星にも「オープン戦ということで、目的をしっかりと思って、投手もイニングを決めてやっています。その中で得られるものはやっていかなければいけない」と語り、「シーズンに向けた準備をしている段階。まったく気にしないわけではないが、シーズンとは比重が違います」と言い切った。

 3.31からの本番に向けて、3年目の番長は思考を巡らせている。 


取材・文・写真=萩原孝弘

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