修了証を受け取るエリザベータ・ペトロバさん(左)=17日午前、福岡県筑紫野市 ロシアの軍事進攻から逃れたウクライナ避難民の学生を受け入れている日本経済大(福岡県太宰府市)で17日、卒業式があった。ウクライナ人の避難学生ら38人も出席し、1年のプログラムを終えた修了証が手渡された。
卒業式後に開かれた「修了式」で、代表してあいさつしたビラ・パリチクさん(22)は「卒業して離れる友達もいるが、支え合いながら前進していきましょう」と呼び掛けた。
式に参加したエリザベータ・ペトロバさん(22)は取材に対し、「難しいこともいっぱいあったが、すごく幸せな1年間だった」と振り返った。4月から東京の建設コンサルタント会社で働く予定といい、「海外に関わる仕事が多いようなので、世界にも貢献したいと思っている」と語った。
日本経済大は、提携しているウクライナの大学で、日本語を専攻する学生ら約70人を受け入れた。うち13人は日本にいながら母国の大学を卒業することができ、8人が日本での就職を決めた。36人は4月以降も日本経済大での留学を続ける。

修了式後に記念撮影するウクライナ避難学生ら=17日午後、福岡県太宰府市