
希望者がかなり多かったようでしたが、運良く入社することができた私。これからもここで働きたいと思うようになりました。入社して半年ほど経った頃、正社員の井村さんという女性が異動してきました。隣町の支店からの異動だそうです。

正直「はじめましての人」に、いきなりこんな話をされて不快でした。私たちの会話を聞いていたまわりの人たちも「井村さんって大丈夫?」と驚いていたように思います。
その日の夕食中、私はさっそく旦那に井村さんの話をします。

旦那の話によると、井村さんとは「付き合っていた」とは言いがたいような関係。ただ小さい頃から知っていて、親同士がつながっているとのことでした。私は旦那が話した内容に安心し、翌日からもこれまで通り会社へ行きました。変な人に出会ったと思いましたが、仕事に支障はないように思ったのです。
【第2話】へ続く。
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