ヤクルト・小澤「球数も少なく全体的には良かった」DeNA打線を5回1安打0封

○ ヤクルト　2 − 0　DeNA ●
＜オープン戦　神宮＞

　ヤクルトは22日、神宮球場でDeNAとのオープン戦に臨み、2−0で勝利した。先発した小澤怜史は直球やフォークの他に緩い変化球なども駆使して、DeNA打線を5回1安打に抑え込む投球を見せた。

　「今日、新しい球種も使いながらバランスよくいろいろな球を投げることができました。ストレートでファウルも取れましたし、球数も少なく全体的には良かったですが、初球のストライク率があまり良くなかったので、今後の課題として練習していきたいです」

　この日の好投で開幕ローテーション入りへ大きく前進したが、降板後は反省点も口にした。

　昨季6月下旬に育成から支配下登録された右腕は、2月の春季キャンプ中に球種を増やす取り組みを行っていることを明かした。

　「去年ある程度経験させてもらって、今年が一番大事だと思うので、何とか結果を残したい」と話しており、1年間一軍で活躍するための準備をしてきた。

　高津臣吾監督は小澤について「結果は非常に良かったと思います」としながらも、「もう一段階、内容の濃い」投球を期待することも忘れなかった。

　オープン戦も残り3試合となり、先発の枠を争う戦いは佳境を迎えている。小澤がリーグ3連覇へ向けての一翼を担う。

取材・文＝別府勉（べっぷ・つとむ）