次回WBCのメンバーを予想! “新戦力”で期待したいのは? 「史上最強」更新の予感も

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2023年03月23日 11:00  AERA dot.

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オリックス・山下舜平大(写真提供・オリックス・バファローズ)
 日本列島を熱狂の渦に包み込んだ第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の戦いが幕を閉じた。コロナ禍の影響で今大会は6年ぶりの開催となったが、次回の第6回大会は2026年3月に開催する予定となっている。3年後に連覇、そして4度目の優勝を狙う侍ジャパンは、果たしてどのようなメンバーになるだろうか……。


【写真】「やっぱり“侍ジャパン”に選んでほしかった投手」がこちら*  *  *


 チームの「顔」は、今回と同じく大谷翔平(エンゼルス)で変わりない。現在28歳で選手として充実期にあるが、3年後の31歳は円熟期。より多くの経験と実績を積み、より高い名声を得た中で「MLB最高のスター」の称号を得ている可能性は大いにある。懸念すべきは、故障と所属球団との契約。2023年オフにフリーエージェント(FA)となる予定で、MLB史上初の「総額5億ドル(約673億円)」プレーヤーになることも予想されており、その“巨大契約”がWBC出場への足かせになるかもしれない。それでも今回の大会でMVPとなった大谷の存在感、そしてWBCへの意欲を見る限り、3年後も“二刀流”でのメンバー入りを当然、期待する。


 その大谷も含め、投手陣の今大会のメンバー16人(追加招集1人を含む)は、平均年齢24.9歳と非常に若かった。3年後に27歳となる山本由伸(オリックス)、24歳となる佐々木朗希(ロッテ)の2人は今回同様に外せない。さらに先発陣では、右の戸郷翔征(巨人)、高橋宏斗(中日)、左の宮城大弥(オリックス)、高橋奎二(ヤクルト)らも成長しているはずで、今永昇太(DeNA)もまだまだ健在。今回のメンバーがそのまま次回大会に出場しても、力は落ちるどころか、むしろ上がっているだろう。唯一、ダルビッシュ有(パドレス)が3年後は39歳で全盛期を過ぎているはずだが、今大会同様にチームのまとめ役、精神的支柱として招集したい。


 ただ、他にも候補者は多くおり、東京五輪代表だった森下暢仁(広島)、青柳晃洋(阪神)、平良海馬(西武)以外にも、先発では高橋光成(西武)、大関友久(ソフトバンク)、中継ぎでは今季から先発に転向するが藤井皓哉(ソフトバンク)、水上由伸(西武)らメンバー入りさせたい投手が目白押し。若手に絞ると、山下舜平大(オリックス)、井上温大(巨人)、達孝太(日本ハム)らが大きく成長する可能性があり、さらに今秋のドラフト1位候補の前田悠伍(大阪桐蔭)もいる。今オフにメジャー移籍を果たした千賀滉大(メッツ)、さらに藤浪晋太郎(アスレチックス)の3年後にも注目したいところだ。


■2026年WBC侍ジャパン予想メンバー<投手陣>
(※印は今大会招集選手、チームは現所属、年齢は3年後)
※大谷翔平(エンゼルス)31歳
※ダルビッシュ有(パドレス)39歳
※山本由伸(オリックス)27歳
※佐々木朗希(ロッテ)24歳
※今永昇太(DeNA)32歳
※戸郷翔征(巨人)25歳
※高橋宏斗(中日)23歳
※宮城大弥(オリックス)24歳
※高橋奎二(ヤクルト)28歳
※湯浅京己(阪神)26歳
※栗林良吏(広島)29歳
千賀滉大(メッツ)33歳
大関友久(ソフトバンク)28歳
井上温大(巨人)24歳
山下舜平大(オリックス)23歳


 一方の野手陣は、“二刀流”の大谷翔平を含めて今大会のメンバーの平均年齢は28.1歳。3年後はやや気になるところだ。


 捕手陣での新戦力として期待したいのは、現在24歳の坂倉将吾(広島)と27歳の森友哉(オリックス)だ。ともに打撃能力は申し分なし。坂倉は今季から捕手専念、森はFAで新天地移籍となったが、彼らが今後3年間にわたって所属球団で不動の捕手の地位を築くことができれば、次回WBCでは侍ジャパンのマスクを被らせたい。もう1枠は、甲斐拓也(ソフトバンク)や中村悠平(ヤクルト)の経験者に頼りたいところ。だが、現在19歳の松川虎生(ロッテ)や18歳の松尾汐恩(DeNA)の若手がどこまで成長できるかも注視すべきだ。


 内野陣では、現在23歳の村上宗隆(ヤクルト)、26歳の岡本和真(巨人)、24歳の牧秀悟(DeNA)の3人は3年後もバリバリの主力として働ける。現在30歳の源田壮亮(西武)がどこまでトップレベルをキープできるかが気になる部分だが、今後3年間の伸びしろを考えると、二遊間では現在22歳の小園海斗(広島)や、21歳の紅林弘太郎(オリックス)、森敬斗(DeNA)らに期待。そしてまだ未知数な部分を多く残すが、清宮幸太郎(日本ハム)の3年後にも夢を馳せたいところで、それが叶わなければ、佐藤輝明(阪神)、もしくは石川昂弥(中日)を選びたい。


 外野陣も激戦だが、今大会の活躍を見る限り、近藤健介(ソフトバンク)、吉田正尚(レッドソックス)、そしてラーズ・ヌートバー(カージナルス)は次回大会も外したくない。さらに今回は故障辞退となった鈴木誠也(カブス)も状態と状況が整っていれば、間違いなく次回大会は大きな戦力になるはずだ。新戦力としては、昨季ブレイクした現在21歳のヒットメーカー・岡林勇希(中日)を指名。今季のルーキー・森下翔太(阪神)、浅野翔吾(巨人)がプロ1年目から活躍できれば、あるいは3年後の侍ジャパン入りもあるかもしれない。


 その他、今大会のヌートバーのように、MLBで活躍する日系人の招集もあり得る。それでなくても、現在は日本でプレーしている選手が、今後3年の間にメジャー移籍を果たしていることも考えられ、今回以上のNPB組とMLB組の「融合」と「化学反応」が大きな鍵になりそうだ。「史上最強」との呼び声が高かった今大会の侍ジャパンだったが、3年後はその強さを塗り替える可能性は、十分にある。


■2026年WBC侍ジャパン予想メンバー<野手陣>
(※印は今大会招集選手、チームは現所属、年齢は3年後)
<捕手>
※甲斐拓也(ソフトバンク)33歳
森友哉(オリックス)30歳
坂倉将吾(広島)27歳
<内野手>
※岡本和真(巨人)29歳
※牧秀悟(DeNA)27歳
※村上宗隆(ヤクルト)26歳
清宮幸太郎(日本ハム)26歳
小園海斗(広島)25歳
紅林弘太郎(オリックス)24歳
森敬斗(DeNA)24歳
<外野手>
※近藤健介(ソフトバンク)32歳
※吉田正尚(レッドソックス)32歳
※ヌートバー(カージナルス)28歳
鈴木誠也(カブス)31歳
岡林勇希(中日)24歳


このニュースに関するつぶやき

  • 清宮パンダ�ѥ��だけは無い。守備走塁の進歩が未だに皆無。あんなのいたら、投手陣が嫌がるわ。そして何よりも集中力の欠落があまりにも酷い。
    • イイネ!2
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