
物価上昇が家計に大きな影響を与えています。総務省が発表した2023年1月分の全国消費者物価指数は、値動きが大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比4.2%の上昇となりました。これは41年4カ月ぶりの上昇率です。物価上昇が続く中でも日本の平均年収は30年ほど横ばいなので、支出だけが増えていくという、非常に厳しい状況が続いています。
このような中、少しでも家計の負担を減らすために、フリマアプリを活用する人が増えています。今回は、「メルカリ」を活用した家計防衛術を紹介します。
●節約には限界がある:支出と収入を見直してみよう
物価の上昇が話題になることが多く、節約意識が高まっています。少しでも出費を抑えるために、人それぞれ工夫をしながら節約に取り組んでいると思います。でも節約には限界があります。節約ばかりでは生活がギスギスしてしまい、精神的に余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。イライラして、家族の仲が悪くなってしまうことも。ストレスを軽減しながら節約をすることが、これからの課題になってきます。
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節約となると、財布のひもを締めて支出を減らすことが真っ先にできることでしょう。「買わない」という選択肢もありますが、生活に必要なものに関しては無理な話です。この場合は、より安く買うことを考えますが、買う場所も一緒に考えていくのがおすすめです。
普段のスーパーでも特売があるかもしれませんが、「訳あり品」を買うのも方法の1つ。そこで紹介したいのが「メルカリ」です。メルカリでは「訳あり」の食品がたくさん出品されています。価格も低くなっているので、支出を抑えることも可能でしょう。
また、収入を増やすことも考えてみてはどうでしょうか。メルカリなら不用品を売ることでお金を得ることができます。家計を守るための方法の1つとしてメルカリがあると考えることもできます。
●メルカリで支出を減らす方法:中古品や訳あり品も検討する
メルカリを使って普段の支出を減らすためには、中古品や訳あり品を狙うのも手です。中古品なら新品の半額程度で買えることもあります。これかから暖かい季節になるので、スポーツ関連のアイテムやガーデニング用品、キャンプ用品もメルカリでそろえることができます。
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また食品なら、「訳あり品」を活用していきましょう。訳あり品はサイズがそろっていなかったり、傷が付いていたりしますが、味には問題ありません。
筆者も先日、メルカリで「訳ありタマネギ」を購入しました。10kgで2400円でした。
注意点は、箱買いになるので量が多くなることです。冷凍や冷蔵食品の場合は、冷蔵庫にスペースの余裕があるか確認してから購入しましょう。もし量が多いと思ったら、友人とシェアするのもおすすめです。
●メルカリとリアル店舗の使い分け:両者のメリットを上手く活用する
メルカリを使うことでものを安く買うことができますが、一方でリアル店舗も忘れてはいけません。例えば今日、明日のごはんのおかずにする肉や魚は、メルカリで購入しても間に合いません。また、普段からよく利用しているスーパーでは「水曜日は肉の日」など特売が行われることがあるでしょう。価格が安くなるので、メルカリで買うよりもお得になることもあります。
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大切なのはメルカリとリアル店舗を使い分けていくことです。慌てて買う必要がない商品や訳あり品ならメルカリ、すぐに使いたい商品や特売になっている商品はリアル店舗と使い分けることで、両方のメリットを享受することができます。線引きは人それぞれ異なるので、自分のライフスタイルに合わせて決めていきましょう。
●メルカリで収入を増やすコツ:継続は力なり
支出を抑えるにしても限界があります。そうなると収入を増やすことが、家計を楽にする方法になります。メルカリを活用するなら「不用品を売る」ということが、最初に考えられることですよね。メルカリを使った収入を増やすポイントは、大きく分けて2つあります。
不用品を出品する
メルカリでは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているものを「不要品」とし、不要品保管数量調査および、メルカリの平均取引価格により不要品を金額に換算した数値を「かくれ資産」と呼んでいます。そのかくれ資産は、実は国民1人当たり約34万円になることが分かっています。
生活スタイルにより金額は変わりますが、不用品を売ることでお金を得られる可能性は高いでしょう。不用品なら仕入れのリスクもないので、出品のハードルも低くなります。
隙間時間で行う
メルカリで不用品を売ろうと思っても、なかなか時間が作れない人もいると思います。そうなると出品を諦めてしまう場合が多いと思いますが、メルカリは24時間営業をしています。どのような時間帯でも出品できることを頭に入れておきましょう。
商品の写真を先に撮影し、出品作業はランチタイムや夜など時間があるときに行います。今までの生活を変えることなく、隙間時間にメルカリをすれば長続きします。大切なのは続けること。そうすれば、結果的に得られるお金も増えていくでしょう。
●「メルカード」も上手に活用してみよう:ポイントもためてお得な買い物を
メルカリには「メルカード」というクレジットカードがあります。メルカードはJCB加盟店で利用可能で、ポイントもたまります。メルカードはポイント還元率の仕組みがユニークで、メルカリの利用実績により、メルカリでの買い物時のポイント還元率が変わります。
ちなみに筆者のメルカリでの購入還元率は2.7%です。この還元率はメルカリで買い物をすることで、上がっていきます。メルカリでの買いものによるポイント還元は、半年ごと(4〜9月/10〜3月)に上限があります。メルカリShops以外で3万ポイント、メルカリShopsでも3万ポイントです。
ではメルカリ以外でのポイント還元率はどうかというと、常に1%です。JCB加盟店なら、そこでもポイントが付きます。メルカリ以外の買い物に関しては、ポイント還元の上限はありません。
また支払いは、メルカリの売上金(メルペイ残高)やメルカリポイントでも清算できます。使った月の翌月中に支払えば良いので、メルカリに不用品を出品して、売れたら支払いをする、という流れもできます。
メルカリで欲しいものを安く手に入れ、されにポイントも付くとなれば、お得な買い物ができそうです。もちろんポイントをためるために買い物をするのは本末転倒ですが、生活に必要なものならポイントもしっかりもらっておきたいですよね。
メルカリを活用することで、節約ができたり収入を得られたりします。でもいきなり本腰を入れるのではなく、まずは少しずつ進めていくことが大切です。前述したように、続けることが重要だからです。ライフスタイルを大きく変えることなく、自然な形でメルカリを取り入れて欲しいと思います。