思春期の象徴たる「中2」……。そんな中2で習う授業の内容を紹介しつつ、「こんな問題やったなぁ」とオトナたちが感傷に浸れるかもしれない「中2なら秒で分かるかもしれないクイズ」。
今回も「数学」からの出題です。
●問題:ABとDCが平行の四角形ABCDがひし形になる条件はどれ?
・AD=BC, ∠A=∠D
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・AB=DC, AB=BC
・AD=BC, AD//BC
今回は、中2の数学で学ぶ「図形の性質」からの問題。ひし形って、どんな図形でしたっけ……?
さて、答えは分かりましたか。最後に答え合わせをどうぞ。
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●答え
答えは2番の「AB=DC, AB=BC」でした!
【解説】ひし形は平行四辺形の中でも、全ての辺が等しいもの。まずは、四角形ABCDが平行四辺形になる条件を探します。平行四辺形になるための証明条件は次の5つ。
・2組の向かい合う辺がそれぞれ平行である
・2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい
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・2組の向かい合う角がそれぞれ等しい
・1組の向かい合う辺が平行で、その長さが等しい
・対角線が、それぞれの中点で交わる
よって、AB//DC(ABとDCが平行)という条件と組み合わせて、、四角形ABCDが平行四辺形になるのは「AD//BC」(2組の向かい合う辺がそれぞれ平行である)または「AB=DC」(1組の向かい合う辺が平行で、その長さが等しい)になるので、選択肢として可能性があるのは、2番か3番となります。
次に、ひし形の特徴である「全ての辺が等しい」について調べます。平行四辺形は向かい合う大変が等しいので、四角形ABCDが平行四辺形である時点で「AB=DC」「AD=BC」となります。
したがって、2番の条件「AB=BC」を使うと「DC=AB=BC=AD」となり、全ての辺が等しくなるので、これが答えになります。
※1番の条件は、左右対称の台形が当てはまるのでNG。3番の条件はそれだけで「1組の向かい合う辺が平行で、その長さが等しい」を満たすものの、四角形ABCDが平行四辺形であるという以上の事実は示さないのでNGとなる。
なお、四角形は全ての角が等しいと長方形になり、全ての辺と角が等しいと正方形になります。
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