転倒相次ぎ赤旗も。開幕戦初日のトップタイムはKTMのジャック・ミラー/第1戦ポルトガルGP

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2023年03月25日 02:20  AUTOSPORT web

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ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第1戦ポルトガルGP
 3月24日、ロードレース世界選手権MotoGPの2023年シーズンがアルガルベ・インターナショナル・サーキットで幕を開け、プラクティス1、プラクティス2が行われた。初日にトップタイムを記録したのは、ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)で、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は15番手だった。今季から初日の2セッションで予選Q1からかQ2に直接進出できるかが決まるため、攻めた走りが多く見られ、転倒が相次いだ。

 今季はスズキの撤退により11チーム22人のライダーがMotoGPクラスに参戦しており、うちルーキーはアウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)のひとりのみ。そして例年はカタールが開幕戦だったが、ヨーロッパで第1戦が行われるのは2006年以来17年ぶりとなる。

 45分のプラクティス1は気温17度、路面温度21度でスタートした。Moto2のプラクティス1の途中から小雨が降り出して路面が濡れていたが、半数のライダーがスリックタイヤで1周してピットイン。開始3分ほどでフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が8コーナーで転倒を喫した。

 その間、ムーニーVR46レーシング・チームのルカ・マリーニとマルコ・ベゼッチ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が周回を重ねた。

 セッション残り30分となった頃は、ミラーと上記3名のみがタイムを記録した状態だったが、ふたたび多くのライダーが準備をしてコースイン。その数分後に5コーナーでファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)がクラッシュした。

 残り20分となると1分39秒台がマークされ、ほとんどのライダーが1分40秒以内のタイムをマーク。マルティンが1分39秒206でトップに立ち、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が1分39秒599で2番手、3番手にはアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分39秒629とマルケス兄弟が続いた。

 残り9分に前年度チャンピオンのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2番手を奪い、タイムがどんどん更新されていく。

 アレックス・マルケスがコースレコードに迫る1分38秒782を記録するとこのセッションのトップタイムとなる。2番手がジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)、マリーニがトップ3に並んだ。

■プラクティス2:転倒続出! ポル・エスパルガロは救急車で搬送

 プラクティス2はドライでスタートしたため、ライダーたちは一斉にコースイン。6分が経過するとポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)が転倒を喫して、マシンを置いてピットに戻った。また、ミルも転倒している。

 13分が経過して、セッション残り46分38秒となったタイミングで赤旗が掲示。技術的な問題とされたが、停電があったようだ。この時点ではトップからファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、バニャイアと続いた。

 30分の中断を挟み、現地時間15時43分にピットレーンがオープン。再開後にベゼッチ、アウグスト・フェルナンデスが続いて転倒した。

 残り25分、マルク・マルケスが1分38秒665でトップタイムを記録するが、すぐにマルティンが1分38秒370で首位に立つ。その後、フロントが切れ込み転倒しそうになったバニャイアがスーパーセーブを見せるなど終始ドゥカティ勢の走りが目立つ。

 セッション残り15分となると、ラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)が13コーナーで転倒。直後にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が1分38秒253でトップタイムを記録した。

 さらにその後、ミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)とポル・エスパルガロが10コーナーで宙を舞う大クラッシュ。ポル・エスパルガロは起き上がれずに残り13分55秒で赤旗が掲示されたが、幸い、意識はあるとの情報をレースディレクションが出した。その後、救急車で運ばれた。

 20分後にセッションが再開され、直接のQ2進出を決めるため、各車が全力でアタックするが、マリーニが転倒。ベストタイムがどんどん塗り替えられていく。

 バニャイアはトップタイムを記録後、マシントラブルか5コーナー付近でスロー走行となり、マシンを押してピットに戻った。ラスト2分半のタイミングでビニャーレスがトップに立つと、ミラーがそれを塗り替え初日を制した。2番手はビニャーレス、3番手はバニャイアとKTM、アプリリア、ドゥカティの3メーカーが続いた。

 日本メーカーはクアルタラロが6番手でQ2直接進出。ミルが12番手で、マルク・マルケスはラストアタックの3コーナーで転倒を喫して14番手となり、ホンダ勢4台はQ1スタートが決定した。

このニュースに関するつぶやき

  • 第1戦から こんなにも転倒者が多いのじゃ ケガで欠場とかにならなければいいな
    • イイネ!2
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